なぜ?早大 元プロ小宮山氏監督抜てき ライバル慶大復活が影響か

[ 2018年9月6日 05:30 ]

<ロ・ソ>解説を終え引き揚げる小宮山氏
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 早大は5日、野球部次期監督として、ロッテや大リーグのメッツでもプレーしたOBの小宮山悟氏(52)が来年1月1日付で就任すると発表した。小宮山氏は6日に記者会見を行う。1901年創部の早大で、プロ野球経験者が監督を務めるのは森茂雄氏(47年秋〜57年秋)以来となる。

 東京六大学秋季リーグ戦開幕を8日に控える中での異例の次期監督発表。15年に就任した高橋広監督(63)は今年が任期最終年で、15年秋を最後に優勝から遠ざかる早大は後任の人選を進めていた。ロッテ、横浜(現DeNA)で通算117勝を挙げた小宮山氏は現役時代から理論派投手として知られ、11〜14年には早大でコーチ経験もあり、かねて監督待望論が出ていた。部員にはこの日夕、西東京市東伏見の野球部寮で川口浩部長から伝えられたが、開幕前の突然の通達に驚いた様子だったという。

 リーグ戦通算45度の優勝を誇る早大だが、昨秋は70年ぶりに東大と同率最下位に沈み、今春も3位。一方、ライバルである慶大は同じく元プロの大久保秀昭監督の下で、秋春連覇を達成するなど、最近は水をあけられていた。大リーグを経験した選手が東京六大学の監督を務めるのは初めて。名門再建へ、小宮山氏の手腕に注目が集まる。

 ◆小宮山 悟(こみやま・さとる)1965年(昭40)9月15日生まれ、千葉県出身の52歳。芝浦工大柏から2浪して早大入学。4年時は主将で、六大学リーグ通算20勝。89年ドラフト1位でロッテ入団。99年オフに戦力外となり横浜(現DeNA)移籍。02年にFAでメッツ入団。03年は所属球団がなく、同年12月にロッテで復帰し、09年に現役引退。日本での通算成績は455試合で117勝141敗4セーブ、防御率3.71。11〜14年は早大野球部コーチ。1メートル83、88キロ。右投げ右打ち。

 ≪元プロ選手の監督≫元プロ選手が東京六大学の監督に就任したケースとしては、早大・森茂雄監督(47年秋〜57年秋)、法大・服部力監督(57年春〜60年秋)、慶大・江藤省三監督(10年春〜13年秋)、慶大・大久保秀昭(15年春〜)らがいる。また、長嶋茂雄、杉浦忠らを育てた立大・砂押邦信監督(50年春〜55年春)は61年から国鉄で2年間、法大・田丸仁監督(61年春〜64年秋)は66年に東京の監督を務めた。

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