長谷川滋利氏、高校野球の登板過多問題で持論「今の時代100球で交代です」

[ 2018年9月6日 14:36 ]

長谷川滋利氏
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 プロ野球のオリックス、米大リーグのエンゼルス、マリナーズで活躍した長谷川滋利氏(50)が6日、文化放送「くにまるジャパン 極」(月〜金曜前9時)に出演し、高校野球について、エンゼルスの後輩にあたる大谷翔平投手(24)について語った。

 この日未明に起きた北海道胆振地方中東部を震源する震度7の地震について、長谷川氏は「僕もオリックス時代の95年に阪神淡路大震災を経験しました。この時は、キャンプは遅れてスタートしましたが、『かんばろうKOBE』で団結力が強まりリーグ優勝を成し遂げました。地域のために頑張ろうという力が出ました。日本ハムには地域の人々に勇気と元気を出すために頑張ってほしいです」とエールを送った。

 東洋大姫路時代に3度甲子園を経験している長谷川氏はまた、高校生投手の“投げ過ぎ”について警告を鳴らした。夏の甲子園のヒーローとなった金足農の吉田輝星投手を例に挙げ、「高校生に投げろの指示を出せば、投げてしまう。18歳の子に“秋田を代表して…”というのは酷ですよ。今の時代、100球投げたくらいで交代です。150球、150球、1日休んで150球投げるなんて狂気の沙汰です。高校野球のシステムを変えることが必要なんです」と強調する。

 米国を例に挙げ「高校野球は週1回、80球を投げるくらい。8月は休ませる。あとの11カ月でしっかりやる。高校、大学時代は野球以外にフットボール、バスケットボール等ほかの競技にも目を向けることも必要」と持論を述べた。

 高校野球甲子園大会の日程についても言及。準々決勝、準決勝は1週間の間隔を空けるかナイターだけにするなど、試合間隔を広くとることが肝心という。また、試合機会の均衡という面から、春から夏にかけてリーグ戦形式をとり、そこからトーナメント戦にすればいいという大胆な提案も示した。

 またエンゼルスの後輩にあたる大谷については「現在の大活躍については大変うれしく思っている。できたら『二刀流』を続けてほしい。どこまで伸びるんだろうの期待が持てます。肘について問題になっているが、何が何でもトミー・ジョン手術をすればいいというわけではない。球数制限をするなど、いろいろな方法があるし、セカンドオピニオンなども参考に慎重に進めてほしい」とアドバイスを送っていた。

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2018年9月6日のニュース