DeNA東10勝 史上初!新人デビューから巨人戦4戦4勝

[ 2018年9月6日 08:30 ]

セ・リーグ   DeNA6―3巨人 ( 2018年9月5日    富山 )

<巨・D>5回1死一、二塁、マギーを遊ゴロ併殺打に打ち取りガッツポーズの東(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAの東克樹投手(22)が5日の巨人戦で6回2失点と好投し、今季10勝に到達した。史上初のデビューからの巨人戦4戦4勝も達成。新人王へまた大きく歩を進めた。筒香嘉智外野手(26)は東の登板日は4試合連続となる本塁打を2発。今季33号でリーグトップのヤクルト・バレンティンに並んだ。

 思い描いた通りにピンチを切り抜けた。1点リードの5回1死一、二塁。東がマギーへの初球に選んだのは、前の打席で右前打されていたチェンジアップだった。「前の打席で打っているので、絶対に手を出すと思った」。低めの球を狙い通り引っかけさせて遊ゴロ併殺に仕留めると、激しいガッツポーズ。6回2失点で、入団時からの目標だった10勝の大台に到達した。

 「勝てない時期は焦りもあった。掲げた目標を達成できないと悔しいので、ホッとしている」

 イニング間にベンチでバナナを食べる「もぐもぐタイム」がルーティンで、この日も3本を平らげた。8月下旬から新たな「パワーフード」が加わった。テレビ朝日系の情報番組「林修の今でしょ!講座」で、トマトに含まれるリコピンに疲労回復効果があることが紹介されていた。「見てから、食事の時に必ず一日1個は食べている」。この日も中5日の登板だったが、バナナ&トマトが効いた。

 かつて巨人ファンだった野球少年は「Gキラー」となり、初登板から4戦4勝の快挙を達成した。「歴史に名を残せてうれしい」と笑うが、満足はしない。「10勝してもここから負けたら意味がない。勝たないと面白くないんで」。ラミレス監督が「実質エース」と信頼するルーキーが、チームを逆転CSへと導く。 (重光 晋太郎)

 ≪巨人戦初登板から4戦4勝は最多記録≫ルーキーの東(D)が6回2失点で10勝目。新人が巨人戦初登板から4戦4勝は、36年松浦、39年村松(ともに名古屋)、47年中谷(南海)、61年権藤(中)の3戦3勝を抜く最多記録になった。また、DeNA新人の2桁勝利は昨年の浜口(10勝)に次ぎ7人目。2年連続で2桁勝利の新人が生まれるのは球団初で、98、99年中日(川上14勝→岩瀬10勝)以来史上6球団目(10度目)。ともに左腕での達成は今季のDeNAが初めてだ。

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