鵡川・鬼海監督 地震の恐怖体験語る 野球部寮なども甚大な被害「どう復旧するか…」

[ 2018年9月6日 19:26 ]

鵡川の鬼海将一監督
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 北海道胆振地方中東部を震源とする大地震は、秋季全道高校野球大会にも大きな影響を及ぼした。8日開幕の室蘭支部予選に出場予定の鵡川は野球部寮などに甚大な被害が出ており、鬼海将一監督(34)は地震の恐怖体験を生々しく語った。

 「たまたま寮に泊まっていたが、もし自宅だったら冷蔵庫の下敷きになって死んでいたかもしれない」

 震度7の厚真町の近くで、震度6強のむかわ町。地震発生の夜は夫人と子どもが帰省中だったため野球部寮に宿泊していた。普段、自宅では冷蔵庫のすぐ近くで寝ており、地震後に様子を見に帰ったところ冷蔵庫がいつも寝ている頭の辺りに倒れていたという。寮内でも大型テレビや大型冷蔵庫がなぎ倒され、電気、ガス、水道は全てストップ。当初は津波の危険を案じながら1階で待機し、明け方に屋外に出ると建物の周囲が1メートル近く陥没していたという。高校グラウンドの防球ネットも倒壊し、道路がうねるような惨状。幸い指導者3人と寮生24人にケガ人はなかった。

 02年センバツに鵡川のエースとして出場し、昨秋母校の監督に就任した鬼海監督は「寮の中はメチャクチャで何から手を付け、どう復旧するか。大会もどうなるのか」と不安を口にし、寮生については「身の安全が第一。ご家族に迎えに来てもらっています」と自宅へ帰したという。

 秋季大会は、開催中の札幌支部が停電の影響からこの日と7日の試合中止、被害の大きい地区の支部予選は日程が変更される見通しとなった。

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2018年9月6日のニュース