輝星 1球に泣く…痛恨3ラン被弾 決勝で韓国に雪辱を「絶対抑える」

[ 2018年9月6日 05:30 ]

U18アジア選手権大会1次ラウンドA組   日本1―3韓国 ( 2018年9月5日    サンマリン宮崎 )

<日本・韓国>初回1死一、二塁、キム・デハン(後方)に先制3ランを浴び、肩を落とす吉田
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 日本は、サンマリン宮崎でA組1位を懸けて韓国と対戦し、1―3で敗れた。先発の吉田輝星投手(3年=金足農)は最速149キロを記録し6回2安打3失点も、初回に浴びた左越え3ランの失点が最後まで響いた。7日からスーパーラウンドに臨むが、進出チームの対戦成績は持ち越されるため痛恨の1敗となった。負けられない戦いへ、7日の台湾戦に中1日で登板の可能性もある。

 試合後の吉田の目に、甲子園決勝のような涙はなかった。痛い1敗だが、まだ終わりではない。「投げたいじゃなくて、絶対に自分が投げて絶対に抑える」。決勝に進み、韓国へリベンジすることを誓った。

 1球が敗戦に直結した。投球練習後に刀を抜く「シャキーン」ポーズを封印して臨んだ初回。1死一、二塁から投じた初球、119キロスライダーを韓国の4番キム・デハンに左翼席に運ばれた。斗山ベアーズ入団が決まっている主砲については当然警戒していたが「一発でやられてしまった。簡単にカウントを取りにいってしまった。国際大会は一つのプレーで雰囲気が変わる」と悔やんだ。甲子園決勝となった8月21日以来となる真剣勝負の舞台。立ち上がりの失点が痛恨となった。

 それでも、2回以降はバント安打による1安打。初めて試合で使ったフォークボールとツーシームを有効に使った。「実戦感覚の不安はあった。前半は相手の間に合わせてしまったけど、後半は自分の投球ができた」。降板後も2番手の板川に相手打者の特徴を1人ずつ細かに伝えた。最後の1球まで先頭に立って戦った。

 スーパーラウンドは1敗を背負った状態で臨むため、決勝に進むには1敗もできない。この日の投球数は95球。105球未満で降りたため、中1日で、7日の台湾戦にも登板できる。

 韓国と戦うため、そして大会2連覇を果たすために「重要なところを任されるのは分かっている」とエースは力を込めた。 (武田 勇美)

 ▽スーパーラウンド(R)の順位決定方法 スーパーRに進出したチーム同士の1次Rの対戦成績はそのまま持ち越される。つまり、韓国に敗れた日本は0勝1敗の状態で、1次R別組だった台湾、中国と対戦する。上位2チームが決勝、3、4位が3位決定戦に進出。勝率が同率となった場合は(1)直接対決成績(2)TQB(得失点率)が大きいチーム(3)ER(自責点による得失点率)からTQBを引いた数が大きいチーム(4)直接対決の打率(5)コイントス――の順で決まる。

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