上茶谷 新球カットで好発進 東洋大V4へ甲斐野とドラ1候補リレー

[ 2018年9月2日 05:30 ]

東都大学野球第1週第1日   東洋大4―3立正大 ( 2018年9月1日    神宮 )

<東洋大・立正大>7回2失点の好投で開幕戦勝利を飾った東洋大・上茶谷(撮影・島崎忠彦)
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 秋季リーグが開幕し、1回戦2試合が行われた。昨春から3連覇中の東洋大は上茶谷大河投手(4年)と甲斐野央投手(4年)のドラフト1位候補リレーで立正大に4―3で勝利。駒大は2―1で中大に先勝した。

 初回、2番・平田を136キロで空振り三振。3回の先頭打者・佐々木勝も135キロで空振り三振させた。東洋大・上茶谷は今夏覚えたという新球のカットボールが光った。

 「スタートで直球の調子が良くなかった。1球で打ち取る投球がしたいと思った」

 最速151キロを誇る直球は、この日は145キロまで。代わりに新球を操り、4回までは毎回の6奪三振で走者を出さなかった。5回こそ2点を許したが、7回を投げて3安打。87球しか使わず、春の6勝に続く通算7個目の白星を挙げた。

 カットボールには「引き出しが増えた以上の収穫があった」と手応えを感じている。習得のきっかけは夏の大阪ガスとの練習試合。関大時代の昨年に侍ジャパン大学代表入りした右腕・阪本大樹のカットボールを見て「(スプリットなど)抜く系の球種ばかりだったので」と、直接頼んで握り方を教えてもらった。「オープン戦で使ってバッターの反応が良かった」と満を持して開幕戦で投じた。

 プロ11球団が熱視線を送り、中日の中田宗男スカウト部長は「1位候補。先発投手の中では屈指」と口にした。杉本泰彦監督も「試合をつくってくれるのは、エース。感謝しています」。V4の鍵を握る春の最優秀選手は「このままリズムよくいけたら」と誓った。 (武本 万里絵)

 ◆上茶谷 大河(かみちゃたに・たいが)1996年(平8)8月31日生まれ、京都市出身の22歳。小学1年で野球を始め、衣笠中では京都レッドベアーボーイズに所属。京都学園では2年春からエースで甲子園出場なし。東洋大では1年秋に2部でリーグ戦デビューし、1部通算17試合で7勝2敗。ニックネームは「かみちゃ」。1メートル81、85キロ。右投げ右打ち。

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