阪神“反攻キーマン”糸井 21日にも1軍へ 20日2軍戦で実戦復帰

[ 2018年7月19日 07:25 ]

セ・リーグ   阪神3―5巨人 ( 2018年7月18日    甲子園 )

阪神の糸井
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 反撃が遅すぎた。阪神は18日の巨人戦(甲子園)で0―5の9回にようやく3番手の谷岡を攻略。代打・原口の適時打などで2点差に迫り、守護神のマシソンを引きずり出した。しかし最後は福留が一ゴロに倒れてゲームセット。追い上げも届かず甲子園で今季2度目となる巨人戦3連敗を喫し、金本監督は力なく振り返った。

 「序盤で1本出てればな、違ったかもわからんな…」

 前日17日のヤングマンに続き“初もの外国人”に完敗。先発メルセデスに7回まで6安打無得点だった。2回は1死二塁からロサリオ、梅野が還せず。3回も2死から連打で一、二塁としたが頼みの福留が遊ゴロに屈した。

 「なかなか思うようにはね。昨日のヤングマンも良かったしね。序盤からいければ理想だけど」

 1点、2点でグラつかせるだけでもしていればメルセデスの投球内容も変わっていた可能性もあった。それだけに得点圏で出なかった「あと1本」が悔やまれた。後半戦がスタートしても、やはり得点力不足は変わらないチームの課題。4連敗で借金は今季最多タイの6で4位に転落したが、ただ、浮上へ向けた明るい材料はまだ残されている。

 右足の腓骨(ひこつ)骨折から再起を期す糸井が、20日のウエスタン・リーグの中日戦で実戦復帰することがわかった。強行出場した13日の球宴第1戦では代打で登場。骨折している状況でもファンを沸かせた。その球宴出場という超人ぶりのおかげで、後半戦開幕からの10試合欠場のペナルティーも避けられた。1軍復帰へ態勢は整ってきた。

 この日も鳴尾浜球場でリハビリに励んでいた。すでに再開しているフリー打撃では89スイングでサク越えは8本。ベースランニングも敢行した。スライディングで二塁に滑り込むなど実戦に近いメニューに取り組んでいた。

 担当の新井育成コーチも順調な回復ぶりを明かした。

 「階段は上がってきている」

 この日は平野打撃コーチが糸井を直接視察して「大丈夫そうだね」と太鼓判を押した。あくまでも状態次第ながら早ければ21日のDeNA戦(横浜)で戦列復帰する可能性もある。打率・301、10本塁打、40打点はすべてチームトップ。反攻のキーマンが、もうすぐ帰って来る。

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2018年7月19日のニュース