【東東京】都小山台 5年連続16強 ノーヒッター右腕から9点 河川敷で鍛えた足で攻略

[ 2018年7月19日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念東東京大会4回戦   都小山台9―2都紅葉川 ( 2018年7月18日    神宮 )

第4打席で左翼線二塁打を放つ4打数4安打の都小山台・飯田
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 都小山台が河川敷で培った快足を飛ばしまくった。実に17安打中、内野安打が9本。9点を奪って都紅葉川のノーヒッター右腕・小山を攻略した。

 2点先制を許した後の初回裏、雑草魂が爆発した。無死一、二塁で主将の3番・飯田の遊撃内野安打で二塁走者が一気に生還。さらに一、三塁から4番・会川の一ゴロで同点とし、再び1死一、三塁をつくると6番・南の二ゴロの間に三塁走者の飯田が逆転のホームを踏む。紅葉川ナインに隙を与えなかった。

 普段の練習は55メートル×95メートルの校庭を半面使用するが、部員91人には狭すぎるため、週に1、2度、多摩川河川敷で練習を行う。そこで必ず行われるのが走塁練習だ。福嶋正信監督から「どんな打球でも、一塁の2歩先までは全力で走れ」と徹底的に教え込まれた。

 この試合、飯田は4打数4安打。そのうち3安打が遊撃内野安打だった。「4安打って言えるか分からないけど」と笑い、「でも河川敷を走り回っているので走塁には自信がある」と胸を張った。

 14年春のセンバツに21世紀枠で出場。都内有数の進学校としても知られるが、これで5年連続16強。飯田も「勉強も頑張りたい」と進学を決めた身だ。「ここからはもっと厳しい試合になる。1点をものにして接戦を勝っていきたい」。都立の星として夏の甲子園初出場を目指す。 (武田 勇美)

 ▽都小山台 1923年東京府立第八中学校として創立。所在は東京都品川区。男女共学で普通科のみ。今年国公立大に100人が合格するなど、都内有数の進学校。主な卒業生は元首相の菅直人氏、経団連会長の中西宏明氏、映画監督の山田洋次氏。野球部は1946年創部。14年の春のセンバツに21世紀枠として初出場。

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