中日ガルシア コイキラー3戦3勝 7回までノーヒッター

[ 2018年7月19日 05:30 ]

セ・リーグ   中日5―0広島 ( 2018年7月18日    ナゴヤD )

<中・広>7回1死満塁、ガルシアは左前適時打を放ち、ボルトポーズで喜ぶ(撮影・椎名 航)
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 打球が右前に落ちると思わず両腕を突き上げ、お手上げのポーズをつくった。中日・ガルシアは18日の広島戦(ナゴヤドーム)で7回まで許した安打はゼロ。大記録の予感が漂い始めた8回無死、会沢に阻止された。

 「(球宴でバッテリーを組んだ会沢は)すごくいい人だから、アウトになってくれると思ったけどね(笑い)」

 セ・リーグ38人目(41度目)のノーヒットノーランはならなかった。それでも8回1安打無失点で広島・大瀬良に並ぶリーグトップの10勝目。球団の新外国人としては00年バンチ以来の2桁勝利に「本当に嬉しい」と目尻を下げた。

 初回、2四球と自らの失策での2死満塁を切り抜けた。来日最速の151キロ直球を軸に、森監督から握りを教わったチェンジアップ、スライダーを絶妙に配球。5回1死、右脇腹に違和感を覚えたが、応急処置のみで踏ん張った。

 広島戦は3戦3勝。「タナキクマル」の上位打線を計23打数1安打と完璧に封じていることが要因だ。無類の赤色好き。愛用のリュック、スニーカーは赤でそろえ、球宴第2戦の舞台・熊本では名産の真っ赤なスイカをほおばり「とても、うまかった」と英気を養った。赤を見ると、闘志がほとばしるようだ。

 適時打を放った7回1死満塁の打席は、森監督に直訴したものだった。指揮官は「ノーヒットだから行かせてくれと言ってきた」と明かし、「そんなこと言っている時点でダメと思った」と話し、爆笑を誘った。球団にとって3年ぶりの10勝投手が誕生し、一夜で最下位を脱出した。

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2018年7月19日のニュース