巨人新オーナーに山口寿一氏 不祥事続きは「偶然と考えてはいけない」

[ 2018年7月19日 05:30 ]

会見する巨人・山口寿一オーナー(撮影・近藤 大暉)
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 巨人は18日、読売新聞グループ本社社長で球団取締役の山口寿一氏(61)が新オーナーに就任することを発表した。選手らの相次ぐ不祥事の責任をとり、17日に老川祥一オーナー(76)が辞任していた。

 山口オーナーは都内の球団事務所で会見。冒頭で謝罪の言葉を述べた。対応策を練るため、紀律委員会から数名を集めた「小委員会」を設置することを明かし「具体的な実践策を早めに出していきたい」と思い描いた。

 選手が裸となった動画をインターネット上に投稿したり、チームメートの野球用具を盗んで売却したりした不祥事が続いたことに「偶然と考えてはいけない」と話す。「責任の所在が明確でなかった」「巨人は特別というおごり、そこから来るたるみ、怠けがあった」と原因を挙げた。

 ここ15年で3人目となるオーナーの引責辞任。信頼回復は容易ではない。「球団にとって選手は宝物。これまで不徹底であった教育をより徹底する」と語った。 (岡村 幸治)

 ◆山口 寿一(やまぐち・としかず)1957年(昭32)3月4日生まれ、東京都出身の61歳。早大政経学部から読売新聞社に入社。11年6月から読売新聞グループ本社社長室長、球団常勤監査役。15年6月から読売新聞東京本社社長、16年6月から読売新聞グループ本社社長と球団取締役広報担当に就任。

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2018年7月19日のニュース