オリ宗、劇的サヨナラ呼んだ!天国の祖母へささげる初猛打賞

[ 2018年4月13日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3―2楽天 ( 2018年4月12日    京セラD )

9回1死二・三塁、大城は左越えにサヨナラ打を放ち宗(左)らナインに手荒く祝福される
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 オリックスの今季初のサヨナラ勝ちを呼び込んだのは宗だった。9回1死二塁。2―2からの8球目、内角146キロを右前へ運んで好機を拡大。大城の劇打へ舞台を整えた。

 「もちろん、その(自分で決める)つもりで。でも、つながったので良かったです」

 1点先制された直後の7回1死二、三塁では藤平の初球142キロをフルスイングして一時逆転の左越え二塁打。3回1死一塁での左前打を合わせた1試合3安打は4年目で初めてだ。「あまり実感は湧かないけど、良かったです」。福良監督も「1、2番としてもう少し出塁率を上げてもらいたいけど、宗と大城、若い2人が本当に良くやってくれた」とたたえた。

 天国の祖母にささげる猛打だった。「1番・中堅」の確定させた開幕直前の3月22日。大阪・舞洲の球団施設での全体練習中に訃報が届いた。福良監督ら首脳陣から気遣われ、練習を切り上げて駆け付けた。

 「一緒に暮らしている時期もあったし、母ちゃんが仕事の時は泊まらせてもらってました。おばあちゃんは僕が元気に野球をやっている姿を見るのが好きだった。僕が精いっぱいやっている姿を見せたい。僕が、じいちゃんとかあちゃんを支えないといけない」

 前日11日に降格した打順9番から一日で1番へ復帰。不振を乗り越え、5連敗中だったチームを救った。「これを機にいい波に乗れるように」。21歳の若武者が逆襲へ力を込めた。(湯澤 涼)

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2018年4月13日のニュース