木田画伯 社会人で再出発 久&金森頑張れ!苦労乗り越えろ

[ 2018年3月13日 11:30 ]

社会人野球スポニチ大会で武田久、金森に再開した木田GM補佐
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 日本ハム・木田優夫GM補佐(49)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、NPBから社会人野球へとプレーする舞台を移した選手たちについてです。日本ハムの守護神として通算167セーブを挙げ、昨年限りで退団した武田久投手(39)は今年、古巣・日本通運で現役続行。現在開催中の第73回JABA東京スポニチ大会の視察で再会しました。社会人野球でプレーを続ける元NPBの選手たち。願うのは新たな舞台での活躍です。

 プロ野球は開幕に向けてオープン戦の真っ最中ですが、社会人野球は地方大会が始まっています。僕の仕事の中にはアマチュア視察もあるので先日、関東で行われている東京スポニチ大会を見に行ってきました。

 今回視察した試合の中に、社会人野球の名門・日本通運が入っていました。ファイターズファンの皆さんならもうお分かりだと思いますが、日本通運には去年までファイターズに在籍していた武田久投手が今年から投手兼コーチとして加入しています。残念ながら今大会はベンチ入りしていないので投げる姿は見られませんでしたが、武田投手の笑顔とユニホーム姿を見られたのでうれしくなりました。

 古巣とはいえ、15年間プレーしてきたプロ野球とは違う環境だと思うので、いろいろと苦労があると思います。ただ、選手としてはもちろんですが、初めてのコーチ業も含めて全てが良い経験となって、さらに大きな野球人になっていくと信じています。また、今大会は関西の名門・パナソニックも出場しています。こちらには去年までマリーンズに在籍していた元ファイターズの金森敬之投手が加入しています。去年戦力外になった後も現役続行にこだわり、彼にとっては初めての社会人野球ですが、地元の大阪に戻って野球を続ける選択をしました。

 金森投手とは最近も一緒に東京で野球教室をしていましたが、これからは参加してもらえない分、各大会で活躍することを祈っています。

 今回は2人の名前を挙げましたが、他にも社会人野球に移籍している元プロ野球選手はたくさんいます。スポニチ大会には参加していませんが、室蘭シャークスには瀬川隼郎投手がファイターズから戻っています。皆さんもぜひ、社会人野球を観戦しに行って応援してください。(日本ハムGM補佐)

 ◆NPBから社会人野球 1961年の柳川事件を契機に断絶状態にあった社会人野球界とプロ野球界。90年代後半から雪解けが進み、99年から元NPBの選手の社会人チーム入りが認められた。現在は1チーム3人まで元NPB選手の在籍が可能。元ロッテの渡辺俊介投手は現在、古巣の新日鉄住金かずさマジックで投手兼コーチを務めている。

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2018年3月13日のニュース