プレーだけじゃない“ムネリン効果” 常に全力の35歳がもたらすもの

[ 2017年4月30日 12:20 ]

29日のオリックス戦の2回1死満塁、同点とする二ゴロを放ちベンチに戻り、ナインとタッチする川崎
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 6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手(35)が、ついに1軍の舞台に立った。4月1日に入団会見、2軍での調整を経て、待ちに待った日本球界復帰は「1番・二塁」だった。

 まだ、打席でのタイミングは手探り状態だというが、28日の復帰初戦で初安打、29日には初打点を挙げた。「良くはなってないけど、ちょっとずつ、こういう感じかなというのが見えてきた」。かすかでも確実に前進を見せている。

 チーム野手最年長の35歳。ムネリンのチームへの関わり方、選手への接し方には目を見張るものがある。23日のウエスタン・リーグ、阪神戦(雁の巣)でのことだ。試合終了後、選手が約1分間、観客に思いを語る「若鷹スピーチ」。この日は伊藤祐投手が指名され、マイクを持った。

 ともに整列していた川崎は一言、一言、大きくうなずきながらスピーチを聞く。そして、観客への一礼が終わるとすぐに、伊藤祐に駆け寄って握手を交わした。「良かった!!凄い良かった!!思いが伝わってきた。ジーンとした!!」。観客の前で話す、いわば“ミニヒーローインタビュー”。観客の拍手に加え、川崎のリアクションが若手選手にまた別の自信をもたらしたように見えた。

 全てに全力だ。時差ぼけや人工芝への対応など、帰国後の体調管理の大変さは計り知れない。それでも、28日、29日の午前中には家族サービスに奔走したという。試合中は常に全力プレー、ベンチでも声を張って盛り上げる。試合後には「いかんせん眠い」と目をトロンとさせるほどだった。

 ただ、その表情は充実感に満ちていた。それは、目いっぱい、野球を楽しめたからだけではなかった。「息子も来てたんで、良いところを見せられて良かった。10時から遊びに行って。それも良かった。野球選手だけど親父だからね」。優しいパパの顔は印象的だった。

 29日には「おもちゃを買ってとせがまれたけど、買わなかった〜」と父親の威厳も見せた。6年前とは違う父親のムネリン。どんなプレーを見せてくれるか、より一層楽しみになった。 (記者コラム・後藤 実穂)

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