マエケン 先発残った!2勝目 広島ジョンソンから伝授新球さえた

[ 2017年4月30日 05:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース5―3フィリーズ ( 2017年4月28日    ロサンゼルス )

<ドジャース・フィリーズ>7回を5安打2失点で今季2勝目を挙げた前田(AP)
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 踏ん張った。ドジャースの前田健太投手(29)が28日(日本時間29日)、フィリーズ戦で7回を5安打2失点、8奪三振で2勝目を挙げた。開幕から4試合で防御率8・05と安定感を欠き、結果次第で先発ローテーションから外れる可能性もあったマウンドで奮起。前回登板では1球も投げなかった新球のカットボールを多投し、メジャー移籍後の自己最長に並ぶ7回を投げ抜いた。

 試合後の会見を終えると前田は「ああ、ぐっすり寝られるわ」と安どの笑みを浮かべた。実感がこもった一言に、これまでの苦悩がにじんでいた。

 「駄目だったら(ローテーションから)外されるかもしれないと覚悟していた。勝ちの喜びを、いつも以上に感じています」。

 軸にしたのはカットボール。古巣・広島のジョンソンに、メールでコツを伝授された新球だ。初回1死から2番ガルビス、3番ヘレラと2人の左打者に一ゴロ、二ゴロをこの球で狙い通り打たせ、流れをつかんだ。

 カットボールは自己ワーストの4発を浴びた前回22日のダイヤモンドバックス戦で1球も投げなかった球種だった。この日は101球中、最も多い27球。皮肉にも昨季よりも直球の球速が上がり、手応えがあったため封印していたのだ。しかし、首脳陣や捕手と話し合い「自分はパワーピッチャーではない。低めに丁寧に投げるのが持ち味だと再確認できた」という。また従来のワインドアップから「気分転換で」とノーワインドアップで投げ、好投につなげた。

 自己最長タイの7回を投げ、ポストシーズンを含めると昨年9月11日マーリンズ戦以来、実に12試合ぶりのクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)だった。この日の結果次第で「ケンタに何がベストなのか見極めたい」と先発ローテーションはもちろん、マイナー降格の可能性も示唆していたデーブ・ロバーツ監督は「よくやってくれた。決意を持って投げていた」と称えた。

 なりふり構わず挑んで壁を乗り越え「変える勇気も必要だと思った。自分を見直すきっかけになった」と前田。今回は降格危機を脱したが、ドジャースの先発陣は現在6人おり、今後も競争が続くことは本人も分かっている。「1回では駄目。ここからはい上がって良い投球を続けられるように」。2年目の真価を見せるのは、ここからだ。(ロサンゼルス・奥田 秀樹通信員)

 ≪13戦ぶり100球超≫前田が7回を投げたのは昨年の4月17日ジャイアンツ戦、7月10日パドレス戦以来3度目でメジャー自己最長タイ。昨年9月11日マーリンズ戦以来のクオリティースタートとなった。また、100球以上投げたのは昨年9月5日のダイヤモンドバックス戦以来で、ポストシーズン3試合を含めると13試合ぶり。

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