大谷が明かした仰天事実「球速以上に足が速くなった」

[ 2016年12月2日 09:00 ]

笑顔で取材に応じる大谷
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 11月30日。冷風吹きすさぶ千葉・鎌ケ谷スタジアム。フェンス沿いを何度も走って往復する日本ハム・大谷の姿があった。ほおを伝う汗を拭いながら「きつい…」と漏らすが、その表情は充実感が漂っていた。

 約200メートルのポール間走は約30秒間のタイム設定。インターバルを挟みながら計16本を走りきった。「12月いっぱいは量をいっぱいやる感じ。1月はレスト(休憩時間)と本数を減らして、強度が高くなっていくと思う」。オフのテーマはフィジカル強化。特に「走」は基礎体力を養うためにも重要な要素だ。「年々、単純にスピードとか足は速くなっている。球速以上に速くなっているという印象があるし、自覚もある。それをどう走塁につなげていくかが大事」。ある意味、仰天事実だった。プロ入り前に最速160キロだった直球は、4年を経てプロ野球記録の165キロまで進化。それ以上に足が速くなっている感覚が大谷の中にあるというのだ。

 打っては今季自己最多の22本塁打をマークするなど飛躍を遂げたが、確かに今季の大谷はどん欲に先の塁を狙う好走塁が目立った。「スピードが速くなっている分、いけるベース(塁)の数も増えている」。2年連続で計画されていたレンジャーズ・ダルビッシュと合同トレーニングは11月29日に初めて行い、「そこ(内容)を深く話すことはない。僕だけのことでもないので」と煙に巻いたが、昨年に続きコンディション面などで学ぶことは多かったようだ。「上半身で引っ張る力も必要だし、下の反発をもらう力も必要だと思う。走り方もそう。(走力が上がった理由は)何が要因かは分からない」。プロ4年間を経て、体重は入団時の86キロから、現在の98キロまで進化。これまでの体作りが走力を上げる一つの要因にもなっている。

 侍ジャパン強化試合後、ノースロー調整をはさみ、現在はキャッチボール、ティー打撃ともに再開しているが、いずれもかなり軽めの内容。12月をフィジカル強化に力を入れる理由について、大谷はこう言った。「ここ何年かで年々の疲労とかたまるものはあるかもしれないけど、この1年でどう変化しているかは自分でも分からない。それが分かったらケガはしないと思う。負担をかけるところと、かけないところと同時進行でやるしかない」。今は投打を休ませ、「筋力」を、そして「走」を鍛え上げる時期といったところか。

 来年3月に控えるWBCで世界一奪還へ、そして来シーズンの日本一連覇へ。綿密な計画の下、二刀流の怪物は確かな歩みを始めている。(記者コラム・柳原 直之)

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