中田 3億円届かなかったけど…冷静「将来のためにお金ためる」

[ 2016年12月2日 06:20 ]

撮影用のバズーカが不発に終わり苦笑いの中田
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 今年は違った意味で会見場をどよめかせた。日本ハムの中田が札幌市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、3500万円増の年俸2億8000万円プラス出来高払いでサイン。「(今年4月に)子供も2人目が生まれた。将来のためにお金をためる」と、まさかの優等生コメントだ。

 4500万円増だった昨年は「出来高がなければ、はんをぶち折った」、さらに「馬でも買おうかな。(競走馬の)名前はジャッキー」と毒づいた。今年は自己最多の110打点でタイトルを獲得し、優勝と日本一に貢献。ただ、6月に代打を送られるなど打撃不振の時期もあり「大台(3億)はいきたかったけど、打率(・250)、本塁打(25)、出塁率(・308)も去年より悪い」と納得してサインした。この日も開口一番は「1億円ダウンです」と毎年恒例のジョークで入ったが、その後に「中田節」が出ることはなかった。

 今後は今季2億円の大谷の契約更改が控えている。チーム最高年俸の座を譲る可能性は高いが「翔平(大谷)は二刀流で貢献してる」と話し、この日3億円で更改し、追い抜かれた2歳下の筒香についても「僕と違って結果を出している」と納得の表情を浮かべた。
 主軸が期待される来年3月のWBCを見据え「例年より早めにトレーニングする」と中田。10年目の来季中にも取得する国内FA権についても「それは意識せず、チームのために戦い抜く」と語った。(山田 忠範)

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2016年12月2日のニュース