中日投手陣 禅寺で修行合宿 住職と森監督が先輩、後輩の間柄

[ 2016年12月2日 05:49 ]

座禅を組む(手前から)又吉、小熊、若松
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 中日・又吉克樹投手(26)、小熊凌祐投手(26)、若松駿太投手(21)が1日、愛知県田原市内の隣江山潮音寺で参加した修行合宿を打ち上げた。

 4泊5日の日程を終えた若松は来季へ決意を新にし、「大野さん、吉見さんもいるけど狙いたい」と初の開幕投手に名乗りを上げた。

 規則正しい生活にこそ強い精神が宿る。午前5時10分起床。5分後には座禅を組み、消灯の午後9時30分まで分刻みで修行は進められる。当然、テレビを見る時間などなかった。若松は「最初はしんどかった」と振り返り、「無になって座禅を組むと時間は早く過ぎる。車の音や、床を踏む音が消えた。集中力の部類でしょうか」と短期間で心の成長を遂げた。

 今回の修行は潮音寺の宮本利寛住職(70)と森監督が駒大の先輩、後輩の間柄もあって実現した。「行け」と指示されて向かった禅寺。同様に修行した大野、田島、祖父江に続き、指揮官から来季の投手陣の屋台骨として認定された形だ。だからこそ若松は「開幕投手は1回はやりたい。チャンスはある」と自覚を強くし、「去年は10勝して今年はできなかった。何年も続けたい。何よりも森監督を胴上げしたい」と表情を引き締めた。

 又吉も小熊も可能な範囲で座禅を継続していく意志を示した。19年ぶり最下位からの巻き返しが命題。強靱(きょうじん)な精神で結ばれる投手陣が浮上のカギを握る。(桜井 克也)

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