右の柳田だ!ソフト4年目真砂がW杯初代王者引き寄せる一発

[ 2016年11月8日 05:30 ]

MVPとして表彰された真砂

 第1回U―23W杯は6日(日本時間7日)に決勝が行われ、日本が10―3でオーストラリアを下して初代王者となった。ソフトバンク・真砂勇介外野手(22)が6回、大会最多タイの4本目の本塁打。20年東京五輪をうかがう若き「侍」で全試合で4番に座り、打率・387、14打点で最優秀選手(MVP)に選ばれた。3位決定戦は韓国が5―3でパナマを下した。

 初代王者へ懸け橋となる4番の一振りだった。相手のミスに乗じて4回に4―3と逆転し、迎えた6回。先頭の真砂が大会4号ソロを左中間へ運んだ。これで火が付いた打線は、広岡の3ランなどでこの回5得点。優勝を力強くたぐり寄せた。

 「ここ2試合は結果が出ず、自分にいら立つ部分はあった。絶対打ってやると思っていたし、本塁打になって良かった」

 前日のメキシコ戦は、同点の9回無死一塁で送りバントを命じられた。初球に決め、この犠打がサヨナラ勝ちを呼んだのは事実。「(4番の)プライドがないと言えばうそになるけど、勝つことが一番」。一方で?藤が募った。「今日も打者が凄く振ってきて、守っていて“怖い”と感じた。俺もこうならないといけないんだ、と。空振りでも怖いと思わせたら、投手も力んだりする」。思いの丈をバットに乗せ、力の限り解き放った。

 走攻守三拍子そろう大型スラッガー。12年末のソフトバンク入団会見では、当時の秋山監督の隣で「自分は走攻守が持ち味。秋山監督を超えたい。将来は日本を代表する打者になりたい」と宣言した。昨オフには藤本打撃コーチから「真砂は飛ばす。右のギータ(柳田)や。ミギータや」と命名された。今季は2度1軍登録されたが、初出場はならず。メキシコからの一報に工藤監督も喜び、「コーチも見たいと思うんじゃないか。世界大会で活躍できるなら、1軍なんてへのかっぱだろ」と来春キャンプのA組スタートを示唆した。

 「このユニホームを着て野球をできたことを感謝し、来季頑張りたい」

 若手の登竜門として新設された大会で、1軍定着への力強い名乗り。日の丸という触媒を進化につなげられるか。(奥田秀樹通信員)

 ◆真砂 勇介(まさご・ゆうすけ)1994年(平6)5月4日、京都府生まれの22歳。西城陽では甲子園出場経験はないが、1年秋から4番で高校通算52本塁打。12年ドラフト4位でソフトバンクに入団。4年間で1軍出場はなく、今季ウエスタン・リーグでは打率・295、7本塁打、44打点、18盗塁。両親は中国出身。1メートル85、80キロ。右投げ右打ち。今季年俸550万円。

 ▽U―23W杯 従来の21歳以下までの年齢制限を23歳に引き上げ、各国のプロでも活躍する優秀な選手が出場することにより、大会のレベルアップを狙った新設大会。前身に当たる14年のU―21W杯であったオーバーエージ枠は廃止された。年齢制限のないプレミア12、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)公認のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に続いて、世界ランキングの加算ポイントが高い。

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