大学JAPANまで!法大 新人戦最強オーダーに見えた復権への本気度

[ 2016年11月8日 12:15 ]

六大学新人戦の決勝で慶大を下して優勝し、歓喜の法大ナイン

 東京六大学野球の秋季リーグ戦は明大の春秋連覇で幕を閉じた。早慶戦終了の翌日の11月1日から3日間、1、2年生だけが出場する新人戦トーナメントが行われ、法大が立大、明大、慶大を下して優勝を飾った。

 この新人戦、注目度も低く神宮球場には出場するチームの上級生が声援を送るくらい。もちろん応援団、チアリーダーもいない。そんな中、先発オーダーで「新人戦であんなオーダー組むの?」と注目されたのが法大。秋季リーグ戦は最後の東大に連勝して何とか最下位は免れたが、元気のないままリーグ戦を終えた。当然、来季に向けて巻き返しを誓っているが、その表れが新人戦だった。

 大学侍JAPANにも選出された大西千を筆頭に川口、向山にリーグ戦で3本塁打した中山と、2年生のレギュラーたちがズラリと並び、1年生ながら遊撃を守った相馬優に天理時代から高評価の船曳。マウンドにはリーグ戦で初勝利を挙げた内沢。他校は経験を積ませる意味でリーグ戦未経験者を出場させるが、法大だけはそのまま新人戦に投入した。

 法大戦を観戦していた明大のヤクルト2位の星が大西千の名前を見つけると「大学JAPANが新人戦に出ちゃダメでしょ?」と思わずつぶやいたほど。「このメンバーに小林が入れば、そのまま来季のオーダーだね」と言う者もいた。

 リーグ戦に出場していない下級生に経験を積ませる余裕などない。そんな法大の起用法に見える。5日に行われた明治神宮外苑創建90周年記念奉納試合に出場し、ヤクルト相手に二塁打2本を含む3安打した中山はこう言った。「とにかく勝ち癖をつけて、そのままの勢いで来季を迎えたいんです。僕は四番を打てるよう練習するだけです」

 秋は得点47に対して失点は67。チーム打率は2割4分7厘と東大、早大に次いで低く、防御率はなんと東大に次ぐ5・19と投手陣も崩壊した。その打開策は新人戦からというわけだ。

 来季は最上級生の熊谷をエースに3年になる菅野、1メートル95の大型右腕内沢にも使えるメドが立った。打線は伸び盛りの選手が並ぶ。全試合を見守った青木久典監督に、新人戦の意図を聞いても笑って「頑張るだけですから」と言うだけ。しかし、狙いは明らか。2012年秋以来、8シーズン優勝から遠ざかっている法大。新人戦のオーダーを見て、来季への本気度が分かった気がした。(特別編集委員 落合 紳哉)

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