大谷、ダル式守護神も 1、2次R先発→準決勝以降抑え

[ 2016年11月8日 07:55 ]

侍ジャパン練習

練習中に大谷(16)らナインと話す権藤コーチ(中央)

 大谷と直接面談へ。侍ジャパンの権藤博投手コーチ(77)が7日、来年3月のWBC本大会へ向けて、大谷と調整法や起用法などの話し合いを持つ考えを示した。

 「大谷とは話をします。(今強化試合期間中に)ブルペンに来てくれという話をしている。捕手が立ったままでいいから投げてもらった時に話をしようと思っている」

 大谷のWBCでの起用法に関しては、小久保監督も「メインは投手」との方針を示している。その上で、担当コーチとして、日本ハムでの起用法を基に、本人の調整法もじっくり聞く考えだ。「大谷には3月だけはやってもらわなきゃいけないぞと話をしている。ただ、無理はできない。監督が決めることだが、登板間は代打待機が現実的」との私見も示した。

 注目されるのは、本大会での起用法だ。権藤コーチは「大谷と菅野は、抑えもできると考えている」と話す。1、2次ラウンドは先発投手として、準決勝以降はクローザー起用も選択肢にある。世界一連覇を成し遂げた09年のWBCではダルビッシュ(現レンジャーズ)が同様のパターンで胴上げ投手となった。大谷もCSファイナルSでクローザーを経験済み。守護神候補には、今季レッドソックスで活躍した上原の名前も挙がるが、上原はFAとなっており、大リーグの所属先決定が遅れれば、招集が難しくなる可能性がある。

 大谷は「(起用法は)僕が決めることではないので」と任された役割で全力を尽くす考えだ。今回の強化試合では打者としての出場となるが、来年への起用構想を固める意味でも、直接面談は重要な意味を持つ。(倉橋 憲史)

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2016年11月8日のニュース