清宮、韓国ドラ1腕攻略!大会初マルチで世界一に王手!

[ 2015年9月5日 05:30 ]

<日本・韓国>2回、伊藤(手前)の先制適時三塁打に沸く清宮(中央)ら日本ナイン

U-18W杯スーパーラウンド 日本12―0韓国

(9月4日 甲子園)
 日本はスーパーラウンド第2戦で韓国に12―0の7回コールド勝ち。4番の清宮幸太郎内野手(1年=早実)は5回に中前へ9打席ぶりの安打を放つなど、2安打で今大会初のマルチ安打をマークした。日本はA組1位で通過した1次ラウンドから7連勝。スーパーラウンドは1次ラウンドの成績を持ち越すため4連勝となり、1位が確定。決勝進出が決まり、6日に初優勝を懸け、前回大会の13年に決勝で敗れた米国と対戦する。

 9打席ぶりの快音。そして甲子園の大歓声が心地よかった。4番の清宮が今大会初のマルチ安打を放ち、宿敵・韓国に圧勝。「今までにない、いい集中ができていた。全然満足はいってないけど、(ヒットが)出ると出ないとでは全然違う。見えない力を甲子園が貸してくれたと思う」と安どの表情を浮かべた。

 今大会初の甲子園。夏の全国選手権で打率・474、2本塁打、8打点と大活躍した聖地だ。2回に打者9人で一挙5点を先制。韓国LGからドラフト1次指名(日本のドラフト1位指名)された先発・金大鉉(キムデヒョン)をKOすると、清宮も沈黙を破った。5回無死一、二塁から144キロ直球を中前に打ち返した。中堅手がもたつく間に二塁走者が生還し、6点目に貢献。8月30日の1次ラウンド・オーストラリア戦以来9打席ぶり、左膝の違和感を訴えてから初安打だった。それも韓国サムスンから1次指名された4番手の崔忠然(チェチュンヨン)から打ったのだから価値がある。4番が打線を勢いづけ、この回も打者10人で一挙6点。4番は6回にも遊撃内野安打を放った。

 感謝の思いをバットに乗せた。前日のカナダ戦を終えた時点で15打数2安打の大不振。それでも西谷浩一監督は「中心になってほしい」と4番から外さなかった。「駄目でも4番に座らせてもらった。モチベーションになった。どんなことがあっても、僕が引っ張るんだという気持ちだった」と清宮。凡退時も全力疾走でベンチへ。打てない時には歩いてベンチに戻る姿が目立っていたが、この日は違った。早実の加藤前主将にも救われた。前日の試合後「ニコニコ、フルスイングを待ってるぞ」というLINEが届いた。どんな時でも笑顔を絶やさず、どんな球にもフルスイングする。本来の姿が戻った。

 5日のキューバ戦を残し、6日の決勝進出が決定。相手は前回13年大会決勝で敗れた米国だ。1次ラウンドでは3―0で勝ったが、大リーグの来年のドラフト1巡目候補に挙がる156キロ右腕バーグナーは投げてこなかった。決勝ではそのバーグナーの先発が有力視される中、清宮はこう言った。「映像は見た。でも田中正義さんの球を見ちゃっているんでね。楽しみですね」。壮行試合で対戦し、中前適時打を放った大学日本代表の156キロ右腕を引き合いに出し、威勢のいい言葉も戻ってきた。初の世界一へ、復調した4番を中心に雪辱を果たす。 (松井 いつき)

 ▼日本・西谷浩一監督 急造チームですが、チームらしくなってきた。世界一を獲るために集まった20人。やるからにはアメリカを倒して世界一になりたい。

 ▼韓国・李鍾道(イジョンド)監督(決勝進出を逃し)勝ったと思った前夜の試合(米国戦)での逆転負けが影響した。選手のテンションも低かった。

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