メッセ、耐えて耐えて9勝目!「トリさんが打ってくれた」

[ 2015年9月5日 07:10 ]

<中・神>8回2死一、三塁、森野を二ゴロに抑え、ガッツポーズするメッセンジャー

セ・リーグ 阪神3―0中日

(9月4日 ナゴヤD)
 メッセンジャーは打線の援護を信じて淡々とスコアボードにゼロを並べた。決して快刀乱麻ではない。忍耐の末につかんだ9勝目だった。

 「我慢して、我慢して投げるしかなかった。こういう展開ではひとつ失投すれば、それが負けにつながる。先に点を許さなかったのでよかった」

 4回まで毎回安打を許し、序盤は苦しい投球を強いられた。2回から3イニング連続で得点圏に走者を進められても、要所を締め、先に点を与えなかった。流れが来るまで右腕を振り続けた。

 思いが結実したのは8回だ。無死一塁から巡ってきた打席で自ら犠打を決めて作った好機で鳥谷が決勝二塁打を放った。欲しかった1点に自らもしっかり絡み、「得点圏に走者を進めて、トリさんが打ってくれた。(犠打で)つなぐことができたので良かった」と満足そうにうなずいた。

 前回8月29日のヤクルト戦(甲子園)は7回まで1失点に抑えながら8回にわずか2球の間に連続適時打を浴びて逆転を許した。「考えすぎると同じ事が起こる」。失敗を引きずらず8回無失点で仕事を果たした。

 来日6年目。先発の軸としてフル回転してきた男は後輩たちの成長を願って時に厳しい言葉をかけてきた。8月9日のDeNA戦(横浜)で足がつって降板を余儀なくされた岩崎を「足がつってマウンドを降りるなんて自分では考えられない」と激しく責めた。岩崎も「あれはマジな感じでしたから」と振り返るほどの強い口調だった。

 打ち込まれたわけではなく、日々のトレーニングなどで防げた可能性があったことに気付いて欲しかった。翌週、登板前の岩崎にそっとバナナを差し出した。「登板前にバナナを食べると、いいんだぜ。試してみたらどうだ?」。メッセ流の“アメとムチ”だった。

 「(9月の)早い段階で1勝できたことは大きい。今月は勝ちを積み重ねていければいい」。勝負の1カ月になることは分かっている。自らの力でVロードを切り開く覚悟だ。 (遠藤 礼)

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