村田、原監督の信頼に応えた!必死のV打で1・5差死守

[ 2015年9月5日 05:30 ]

<D・巨>9回2死一、二塁 村田は左前適時打を放つ

セ・リーグ 巨人8―7DeNA

(9月4日 横浜)
 男・村田が意地の一打だ!巨人・村田修一内野手(34)が4日、DeNA戦で同点に追いついた9回2死一、二塁から決勝の左前適時打。今季は勝負どころで代打を送られる場面が多かったが、原辰徳監督(57)の信頼に見事に応えた。8回に救援陣が打ち込まれて敗色濃厚だった試合を、総力戦で逆転勝ち。首位・阪神との1・5ゲーム差を死守した。

 古巣・横浜スタジアムでのヒーローインタビュー。逆転劇の大トリを飾った村田は、敵地のスタンドから注がれる大ブーイングに声をかき消されながら振り返った。

 「歓声をもらえるように毎日必死に頑張っているので、いまだにこうやって言ってもらえるのは非常に光栄です。みんながつないだチャンスだったので、必死に食らいついていこうと思った」

 8回に救援陣が打ち込まれて6―7と逆転されたが、9回に阿部の適時打で同点に追いつき、なお2死一、二塁で打席は村田。代打策も考えられる場面で、ベンチには切り札の高橋由が残っていた。しかし、原監督は背番号25に勝負を託した。

 2日のヤクルト戦(金沢)では6回1死満塁で遊ゴロ併殺に倒れるなど、試合前時点で打率・237、得点圏打率・179。それでも「バットに当たれば何かが起きる」と三上のスライダーに食らいつき、左前へ意地の決勝打を運んだ。

 今季は好機での凡退が目立ち、勝負どころで代打を送られる場面が多かった。夏場には阿部と一塁で併用される起用も増え、先発を外れることもあった。「僕はゲッツーをよく打つので」と自虐的に話すが、「ここまできたらフォームではなく気持ち。一生懸命踏ん張ったから調子は上がってきた」と心の中は雪辱に燃えていた。原監督は「そろそろ出るだろうと。(打率は)240には足りないけど、230は打ってる(試合終了時点で・240)。打点も85ぐらい(同36)打ってるわけだから」と独特の言い回しで、さらなる奮起を促しながら称えた。

 村田だけではない。ベンチ全員の力で劇的な勝利をつかんだ。9回は今季計9イニングで無得点だった守護神・山崎康に対し、この日昇格したばかりの代打・堂上が先頭で左中間二塁打し、阿部の同点打をお膳立て。代走の吉川は好走塁で決勝のホームを踏んだ。指揮官は「野球というのはベンチ入り全員で戦う。ベンチスタートの人たちがいい役割をしてくれた」と賛辞を惜しまなかった。

 首位・阪神、2位・ヤクルトも勝ち、上位3チームが1・5ゲーム差で争う混戦は続く。原監督は「この時期に来たら、見えない力が非常に大きく作用する」と言った。残り19試合。12年に加入後、巨人ではリーグ優勝しか知らない村田は「勝っているプライドをみんな持っている。今が正念場。迷惑かけてきたので貢献したい」と力強く言い切った。 (青木 貴紀)

 ≪初の単打で決めた≫村田(巨)が9回に勝ち越しの左安打。今季殊勲安打は6本目になるが、過去5本は全て本塁打。単打でマークしたのは初めてだ。前日までの村田は9回に打席が回ってきたのが20度あって19打数1安打(打率・053)の打点0。このイニングでの初打点が貴重なV打になった。スコアは8月12日の同じDeNA戦で記録したのに次ぐ今季2度目の8―7。巨人がシーズンで2度以上「ルーズヴェルト・ゲーム」をモノにしたのは05年の3度以来チーム6度目。今回のように同一カードで2度は球団史上初めてだ。

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