藤浪 20歳初マウンドで大人の投球や 今季初勝利へ“悪いなりに”

[ 2014年4月15日 05:30 ]

ダッシュを繰り返す藤浪

 「大人の投球」で20歳初星や! 15日の広島戦(マツダ)に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(20)が14日、甲子園球場で行われた投手指名練習に参加し、3度目の登板に備えた。過去2度の登板ではともに6回以降に大量失点。そのデータを客観的に分析し、疲れも見え始める終盤の投球内容に、勝機を見いだした。12日に誕生日を迎え、20歳になって臨む初マウンド。3度目の正直で、初星を勝ち取る。

 登板を翌日に控えた背番号19は、冷静だった。いや、静かに闘志を燃やした、と表現した方が妥当だろうか。目下、0勝2敗。だが、そのコメントから、気負いは伝わってこない。あくまで自然体。自分自身をしっかりと見つめ直し、今季初勝利をつかみに行く。

 「(過去2試合の)課題と言うか…。自分はコントロールが良いタイプではないので、序盤よりも制球が付かなくなった時に、どう抑えるか(が重要)だと思う」

 過去2度の登板を客観的に分析し、勝利に必要な要素を探った。7回途中6失点で敗れた1日の中日戦(京セラドーム)では、ボール先行の苦しいカウントから痛打を浴び、失点はともに四球絡みだった。それは、7回5失点で2敗目を喫した8日のDeNA戦(甲子園)でも同様。2死無走者から制球が甘くなった球を次々にとらえられ、ブランコには満塁弾を浴びた。ともに投球数が100球前後になった段階で捕まっているが、打たれた理由はそれだけではない。「制球難」という自らの弱点を冷静に受け止め、対策を講じた。

 「(終盤に)初回と同じ投球ができるわけではないし、集中力とかも一緒じゃないので。そこは神経を使って投げられれば、大丈夫と思います」

 行き着いた答えが「大人の投球」だ。球威があり、制球が定まれば、抑えられるのは当たり前。だが、常にベストの状態を維持出来るわけではない。試合中でも、回を重ねるごとに疲労が蓄積され、球威が落ち、指先が狂う頻度も高くなる。大事なのは、その時に「悪いなりの投球」が出来るか否か。そこで必要となる要素こそ「集中力」と見る。自覚している弱点を重点的にカバーし、勝利につなげる算段だ。

 「チームが連勝して、いい勢いで来ている。流れを消さないように投げたい」

 巨人に3連勝するなどチームは目下5連勝中。破竹の勢いを、自らの登板で断つわけにはいかない。対戦相手の広島には昨年のCSファーストステージ初戦で5回4失点KOされるも、シーズン対戦成績は2勝0敗、防御率1・29と相性は悪くない。「投手がいいチームなので、こちらも点を取られないようにしっかり粘り強く投げたい」と余念もない。「勝つことしか考えていません」。20歳になって初マウンド。今回こそ、勝利の美酒に酔いしれてみせる。

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