巨人に珍兵器!5本指シューズでVもつかむ!?

[ 2012年2月3日 06:00 ]

 大地をつかんでVもつかめ。巨人が春季キャンプに秘密兵器を導入することが2日、分かった。アディダス社製の5本指シューズ「アディピュア」で、シューズを履いたままで地面をしっかり指でつかめるという斬新なコンセプトの新兵器。近日中にお目見えする。

 同社担当者は「今回、トレーニングコーチの方から要望があり、キャンプで用意することになりました」と説明。5本指シューズは靴底も薄く、通常のトレーニングシューズやスパイクでは得られない、地面をつかむ生足の感覚が得られるという。昨年11月に発売され、ツインズ・西岡剛、ビーチバレーの浅尾美和らをPRに起用。プロサッカー選手が個人で使用している例はあるが、プロスポーツ界ではチームとして導入するのは巨人が初めてとなる。

 キャンプ中はアップや補強運動などで使用することになるが、同担当者は、その効果について「バランス感覚がより養われやすくなり、足の指が素足に近い状態で地面をつかむことにより、全身の筋肉や神経に刺激を与え、体全体に効果が出る」と話す。

 また、軽いジョギングは足の裏への刺激が疲労回復の効果にもつながり、クールダウンの際に導入するプランもある。

 今キャンプでは統一球対策として、原監督は「マメの位置でどういうスイングをしているか確認できる」として野手陣には必ず、数分は革手袋を着用せずに素手で打撃練習を行うことを課している。素手の次は、素足感覚。5本の指で踏ん張って、3年ぶりの優勝もつかみ取る。

 【過去のキャンプ珍兵器】

 ☆ストレングス・パワー・シューズ(90年秋・ヤクルト) 爪先の底部分に約5センチのラバーがついた靴。かかとをつけて走れないため体重の約6倍の力でアキレス腱、ふくらはぎの筋肉が鍛えられる。

 ☆アクアグローブ(93年春・西武) プールトレーニングで、カエルの水かきのような手袋をつけて水中運動をすることで水の抵抗を効率良く負荷に転換できる。

 ☆カーブ養成ギプス(05年春・西武) 米国製で本来は野球初心者が握りを覚えるための用具。親指と薬指をゴムで結び、それを手首につなぐと強制的にカーブの握りに。ネット販売で13ドルだった。

 ☆空中浮遊型ティー打撃マシン「ジェットヒッター」(11年春・ソフトバンク) 秒速10メートルの風で148・8グラムの硬式球が浮き上がるマシン。回転数や揺れが予測不能で、打者はぎりぎりまでボールを見極める必要がある。

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2012年2月3日のニュース