唐川、初の無四球完封“中田斬り締め”7勝目

[ 2011年6月29日 06:00 ]

<日・ロ>9回2死、中田を中飛に打ち取り5安打完封勝利の唐川(中央)は里崎と笑顔

パ・リーグ ロッテ1-0日本ハム

(6月28日 札幌D)
 「ビッグ3」対決に完勝した。ロッテ・唐川侑己投手(21)が28日、日本ハム戦に先発。自身初の無四球完封で、プロ4年目で自己最多の7勝目を挙げた。07年高校生ドラフト1巡目同士の顔合わせとなった中田翔外野手(22)との対決。初回に「今季一番の球」という外角直球で空振り三振を奪うなど、4打数無安打に抑え込み、永遠のライバルとなる相手に、進化した姿を見せつけた。
【試合結果】

 1球のファウルで札幌ドームのボルテージは最高潮に達した。1―0の9回2死。一発が出れば同点の場面で唐川が投じた初球、126キロの甘いスライダーを中田がフルスイング。ミスショットで命拾いし、再び冷静さを取り戻した。3球目にこの日の快投を支えた107キロのカーブを挟み、最後はスライダーで中飛。最後の打者として永遠のライバルを仕留めた。

 唐川「力んでも自分はいいことがないが、最後だったので全力でいった。ファウルは怖かった」

 中田「打つとすれば最後の打席だった。1、2球目は甘かった」

 これまでの対戦は5打数1安打。第1打席で布石を打った唐川が主導権を握った。初回2死二塁で、中田の初球に投じたのは106キロのカーブ。ストライクゾーンからボールになる縦の変化球で空振りを奪った。

 唐川「(捕手の里崎の)サインです。どこかで投げないといけないので投げたかった。それ(緩急)が本来の投球なので」

 中田は直球にタイミングを合わせて打つタイプ。打ち気満々の相手から空振りを奪うと同時に、100キロ台の遅球の残像を残した。そして2球目はアウトローへの139キロ直球で見逃しストライク。3球勝負にいって、外角141キロ直球でバットに空を切らせた。

 中田「真っすぐの切れが凄かった。球速はそれほど出ていないけど、ピュッと来た」

 唐川「あの球は今季一番の球だった」

 今季一番の球。球の切れで勝負するタイプだけに、力まないことを常に考えてきた。その中で、「力んでもタイミングを合わせればいけると思って」と最近2、3試合はあえて力んで投げていたという。理想の直球を模索する中で、現時点での最高の球を投げ込んだ。4回は外角スライダーで泳がせて右飛、7回は外角スライダーで空振り三振。完勝だった。

 中田はこの日、昨季の打点王・小谷野を押しのけて、6試合ぶりに4番に復帰した。そして、唐川もチームトップの7勝目を挙げた。もはや2人ともチームの顔に成長した。

 中田「まさしく1軍の投手の球だった。きょうはいろいろ勉強になった。さすがやな」

 唐川「まだまだこれから。特別に何か、というのはない」

 ヤクルト・由規を加えた「ビッグ3」の名勝負は、今後も長きにわたって続いていく。

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