新井復調の兆しだ!25打席ぶり安打にホッ

[ 2011年3月30日 06:00 ]

<神・中>1回、阪神の新井は中前打を放つ

練習試合 阪神6―0中日

(3月29日 京セラドーム)
 復調の予感だ。打撃不振に陥っていた阪神・新井貴浩内野手(34)が29日、京セラドームで行われた中日との実戦形式の合同練習に4番・三塁でフル出場。第1打席に先発・中田賢から中前へ25打席ぶりとなる安打を放った。東日本大震災を受けたプロ野球開幕延期問題で奔走中は湿っていたバット。1安打に本人も上昇気配を感じ取った。
 

 心労は、久々に聞いた心地いい打球音とともに吹き飛んだ。完全復活への第一歩。16日のオリックスとの合同練習以来、25打席ぶりのヒットに新井の表情も緩んだ。

 「しばらくヒットが出てなかったので、打ててよかった。兆しは出てきたんじゃないかな」

 暗闇から脱出したのは初回。鳥谷の犠飛で先制した直後だった。2死無走者で巡ってきた第1打席。中日先発・中田賢の122キロスライダーに差し込まれながらも、中前へ運びチャンスメーク。林の右前打で2点目のホームを踏んだ。

 「自分のスイングができているからああいう結果になったと思う」

 それでも、この時点ではまだ半信半疑。確かな感触を手に残したのはその後だ。5回の3打席目は中堅・大島の真正面への飛球ながら、中田賢の直球をジャストミート。さらに9回1死一、三塁の第5打席には守護神・岩瀬から痛烈な遊直を放った。荒木の好守に阻まれたが、外野に抜けるタイムリーになっていてもおかしくない当たり。「内容も上向きになってきたからよかった」と納得の表情を浮かべた。

 開幕問題によりプロ野球選手会会長としての職務に追われた。多忙を極め野球に集中できない日々が続いたが、訴え続けたセ・パ同時開幕を実現させ決着。休日を挟んだ28日には全体練習開始の45分前に球場に現れて早出特打を敢行し、感覚を取り戻すため一心不乱にバットを振った。この日の試合後も室内で居残り練習を行った。背番号25の体を突き動かすもの。それは猛虎の4番としての使命、責任感だ。

 「集中して野球ができるようになってきた。気持ち、体力面でやろうとしてもできない状況だったから。きょうの1本でどうのこうのではないけど、形がしっかりできてきたんじゃないかな」

 和田打撃コーチも上昇の予感を口にする。開幕まであと2週間。野球と真摯(しんし)に向き合う新井に心配はいらない。

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