巨人ドラ1浅野が高松商卒業式に出席 チームメートに感謝「この先も一生忘れることはない」

[ 2023年3月1日 18:27 ]

メッセージカードを手に笑顔の巨人・浅野(撮影・小野寺 大)
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 巨人ドラフト1位の浅野翔吾外野手(18=高松商)が1日、香川県高松市の高松商の卒業式に出席。「この3年間あっという間だった。クラスメートにも恵まれましたし、野球部のチームメイト、先生方にお世話になった。色んないい人に出会えて良かった」と3年間を振り返った。

 サプライズでチームメートを笑顔にさせた。式後に行われた野球部の卒業セレモニーでは、マネジャー3人を含む同期23人にオリジナルタオルをプレゼント。「どんなときも一緒に野球をしてくれて、苦しいときも乗り越えた仲間。この先も一生忘れることはない」。タオルを持った仲間に囲まれた中で記念撮影を行い、「自分が1軍に上がったときには、あのタオルを持って応援きてほしい」と笑顔を見せた。

 伝統校の教えと誇りを胸に、新たな道を歩む。主将としてチームをけん引し、昨夏の甲子園では同校52年ぶりのベスト8。「いい結果を残せたので、誇りをもって卒業したい」と胸を張る。3年間で「顔色を変えずにプレーできるようになった」と成長も実感した。「高松商業では野球以外のこと、普段の生活だったり人間性の部分で指導していただいた。そこはずっとしっかりやっていきたい」と社会人としての自覚もにじませる。

 見られ方も心得る。長尾健司監督の「他人の評価が自分の評価。自分でするものではない。プロは“プロセス”のプロ。過程を大事に」という話を真剣な表情で聞いた18歳。「野球ができても普段の生活ができていなかったら、応援もされない。自分がいいと思ってやったことでも、人が見て意味ないと思ったら意味ないと思う」と引き締めた。

 あす2日に故郷を離れ、チームに再合流する。「まずは慣れること」と掲げる浅野。「プロになったからといって調子に乗った姿ではなく、後輩たちのお手本になれる姿で(高松商に)帰ってこれるようにしたい」と誓い、思い出の詰まったグラウンドをあとにした。(小野寺 大)

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