アスレチックス・藤浪 9年ぶり大谷との投げ合い ブルペン“共演”に「ああ抜かれるんやろうな…」

[ 2023年3月1日 09:03 ]

<アスレチックス・エンゼルス>力投する藤浪(撮影・光山 貴大)
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 アスレチックス・藤浪晋太郎投手(28)が28日(日本時間3月1日)、オープン戦でメジャー初登板を果たした。2回1安打無失点3奪三振、直球の最速は98マイル(157・7キロ)を計測したが、四球も3つ与えるなど収穫と課題が同居したマウンドとなった。

 9年ぶり4度目に同学年のエンゼルス・大谷との投げ合いが実現したが、必要以上に意識することはなかった。

 「スプリングトレーニングのゲームなので、自分以上に回りの方の方が気にしているんじゃないかという感じですね。自分のやるべきことの方が大事と思いつつも、楽しみにしてくださっている方も多いのは分かっているので、もちろんいいもの見せられたらと思っていました」。

 初回は2三振を奪うなど安定した投球を披露し、無失点で終えたが、2回は先頭から3連続四球。三振、遊ゴロ併殺で何とかスコアボードに「0」を刻んだが「立ち上がりはすごい落ち着いていけて良かった分、2イニング目、もっともっと良くしてやろうという欲が出たので、その辺りを反省してやっていけたら」と次回登板に向けての課題も残した。

 試合前には大谷からあいさつを受け、登板前には右翼後方のブルペンで並んで投球練習を行った。盛り上がる周囲をよそに右腕は「皆さん思っている以上に握手する、あいさつするのは普通のこと」と笑い「1個、1個すごい大げさに取り上げられますけど、別にあいさつするのも至って普通のことですし、そりゃあ試合両先発ならブルペン並んで投げるでしょうし、ごく当たり前のことなので、自分の中ではそんなに…ですかね」と冷静に試合に向かった。

 それでもブルペンでの“共演”には多少、意識があった。「“ああ、抜かれるんやろうな”くらいの、それぐらいの感覚で入っていました」と話し、報道陣の笑いを誘った。言葉通り、中継でもシーンは映し出されており、早朝からネット上でも話題に。記念すべき初登板を終え、シーズンに向けてさらに状態を上げていく。

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