大谷翔平 藤浪との9年ぶり投げ合いで2回1/3無失点、最速158キロの貫禄投球 さあ侍ジャパン合流へ

[ 2023年3月1日 05:48 ]

オープン戦   エンゼルスーアスレチックス ( 2023年3月1日    メサ )

オープン戦<アスレチックス・エンゼルス>力投する大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が28日(日本時間3月1日)、アスレチックスとのオープン戦で今季の実戦初登板を果たした。登板後にキャンプ地を離れ、侍ジャパンに合流する右腕が世界一に向け、万全の仕上がりぶりを見せつけた。

 現状を把握し、調整を進めることに時間を費やした。メジャー移籍1年目で同学年のアスレチックス・藤浪との9年ぶり投げ合いに注目が集まったが、あくまでも対戦するのはア軍打線。「打者がどうのこうのではなくて。全球種をまず投げてみる」。しっかりと腕を振り、着実に計画を遂行した。

 初回、先頭のケンプを中飛に打ち取ると、2番・ディアス、3番・ブラウンは変化球を軸に遊ゴロ、二飛と確実に打たせて取った。わずか7球で3者凡退に仕留めた。2回も先頭打者に四球を与えたが、5番・ピーターソンをスライダーで空振り三振。6番・ラウレアーノをスプリットで落ち着いて遊ゴロに打ち取り、この回を終えた。

 2回を終えて球数はわずか22球だったため、3回も続投。先頭のランゲリアーズをスプリットで空振り三振。1死からノダに四球を与えた時点で球数は34となり、調整登板を終了。直球の最速は98マイル(157・7キロ)だった。

 打者としては26日(同27日)のホワイトソックス戦、27日(同28日)のジャイアンツ戦と2試合連続で安打をマークするなど状態は右肩上がり。侍ジャパン合流前、最初で最後の実戦登板で投手としての状態を綿密にチェックした。

 藤浪との投げ合いは過去3度。2012年3月21日の選抜大会1回戦、プロになってからは14年3月8日のオープン戦、同年7月19日の球宴第2戦と対戦している。18年の新人王、21年のMVP、さらに昨年は1918年にベーブ・ルースが記録して以来、104年ぶり2人目となる「2桁勝利、2桁本塁打」、史上初の「投打ダブル規定」を達成するなどメジャーで歴史を作り続ける大谷。4度目の投げ合いは移籍1年目の藤浪に対し、貫禄を見せつける内容だった。

 試合前には藤浪と握手を交わし、登板前の調整では右翼後方のブルペンで並んで投球練習を行った。「直接はやっていないので、どんな球だったかは分からないですし、イニング間もあまり(相手投手の投球を)見ないタイプなので。今日も(ベンチの)裏にいってましたし。実際に試合をやる時は僕も立つと思うので、その時を楽しみにしたいなと思います」。投げ合いではなく、投手と打者としての対戦に思いをはせた。

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