ソフトB・栗原 左膝大けがの不安一“走”三塁打 「滑る前はいろいろ考えながら滑りました」

[ 2023年3月1日 05:00 ]

練習試合   ソフトバンク7-0ロッテ ( 2023年2月28日    宮崎・アイビー )

<ソ・ロ>4回2死、右中間越え三塁打を放った栗原(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンク・栗原にとって、不安を拭い去る一打になった。4回2死、国吉の136キロカットボールを右中間に運んだ。昨年3月に左膝前十字じん帯断裂などの大けがを負い、シーズンを棒に振った。ケアを欠かせない左膝には正直、不安がある。だが、背番号24は二塁ベースを蹴り、力強いスライディングで三塁に到達した。

 「だいぶ足がもつれたんですけど、久しぶりに三塁まで走れて良かったです。(三塁に)滑る前はいろいろ考えながら滑りました」

 リハビリから段階的に走塁の練習は取り組んできた。ただ、実戦で得られる感覚は重要だ。「いろんな場面がこないと、不安は取れない。ゲームじゃないとできない」。対外試合4戦目で、手応えを得られる場面がきた。

 3回1死二塁では岩下から中前適時打など、2安打1打点と今季実戦初のマルチ安打をマーク。紅白戦では5試合で10打数1安打だった打撃も、対外試合に入って4試合で13打数5安打と上向きだ。

 三塁の守備には「しっくりこない」と不満はあるが、誰よりも声を張る。昨年まで熱男こと、松田(巨人)がホットコーナーで見せてきた姿だ。「(チームを)引っ張っていきたい」と栗原。新ムードメーカーの表情は一層、明るくなった。 (福浦 健太郎)

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2023年3月1日のニュース