サイヤング賞7度のクレメンス氏 息子在籍のフィリーズキャンプ地で朝のスピーチ

[ 2023年3月1日 08:11 ]

ロジャー・クレメンス氏(左)と息子のコディ・クレメンス(AP)
Photo By AP

 フィリーズのキャンプに現役時代7度のサイヤング賞に輝いたロジャー・クレメンス氏(60)が登場、午前の練習前にクラブハウスで選手たちにスピーチをした。28日(日本時間3月1日)、大リーグ公式サイトが報じている。

 息子コディ・クレメンス内野手(26)がオフの間にタイガースからフィリーズにトレード、40人枠に入ってはいるが、ユーティリティ選手として開幕メジャーを争う立場。トレードが決まった時に、クレメンス氏は旧知のフィリーズのロブ・トムソン監督に絵文字で「いいね」のテキストメッセージを送った。その返事にトムソン監督が「キャンプ中、うちの選手にスピーチをしてくれないか」と依頼していたもの。2人はヤンキース時代、選手とコーチの間柄だった。クレメンス氏は、プロで成功する重要なポイントに「意志を強く持つこと」、「しっかり準備をすること」、「いいチームメートであること」を挙げ、昨季ワールドシリーズに進出したメンバーに「チームで世界一になることが人生の中でどれだけ素晴らしいか」を訴えている。

 息子コディは「僕自身は何度も聞いた話だけど、話は素晴らしいし、彼は野球をよく知っている。みんながどんな顔で聞いているかを観察していた。彼はなんでもざっくばらんに話すし、特に何かをつかみたい投手にとっては良い相談相手になる」と話している。

 特に強調していたのは試合までの準備の大切さ。トムソン監督は「覚えているのはロジャーが昔、登板日はオフのようなものだと言っていたこと。その前の4日間、凄くハードに準備をしていたからね」と振り返る。

 クレメンス氏はメジャーで24シーズン投げ、通算354勝、7度サイヤング賞に選ばれ、ヤンキース時代に2度世界一に輝いている。フィリーズのエース、ザック・ウィーラー(32)は「数日間ここに滞在してくれる。ロジャー・クレメンスは最高の投手の一人。知恵を拝借したい」と期待していた。

続きを表示

2023年3月1日のニュース