カージナルス・ヌートバー 誠也侍辞退で右翼起用最有力 2戦目でOP戦初安打初打点!

[ 2023年3月1日 02:30 ]

オープン戦   カージナルス12-7メッツ ( 2023年2月27日    ジュピター )

<カージナルス・メッツ>オープン戦に出場したヌートバー(ロイター/USA TODAY)

 カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(25)が27日(日本時間28日)のメッツ戦に「2番・中堅」で先発出場。5回無死一、三塁から右中間適時二塁打を放ち、オープン戦2試合目で初安打初打点をマークした。侍の正右翼手に期待がかかる愛称「ヌート」が侍合流を前に、状態を上げてきた。

 チェンジアップをすくい上げた。右中間のど真ん中、フェンス手前で打球が弾む。二塁に到達したヌートバーは、ベンチに向けて右手を右膝に振り下ろし喜びを表現。5回に飛び出したオープン戦2試合目での初安打初打点は、日本で不安を募らせる侍ファンへの「大丈夫」のメッセージのようだった。

 日本人の母を持ち、メジャーリーガー5人衆の1人として侍入り。1月11日に正式に日本代表入りが発表された後は、母・久美子さんと「君が代」を歌う練習や、日本語の習得に励んでいた。「自分のルーツの半分である国のために戦える。とてつもなく光栄で感謝している」。2月1日にキャンプ地のフロリダ州ジュピター入りし「WBCがあるので、オープン戦にも出場して調整を早めていきたい」と順調に調整を続けてきた。

 一方で、侍は窮地に陥った。正右翼手で主軸予定だったカブス・鈴木の出場辞退。中堅起用の方針だったヌートバーには、右翼手として期待がかかる状況になった。昨年、カ軍での94試合の外野出場のうち、79試合が右翼で中堅は12試合。本来のポジションで、侍の外野の一角を担う。

 鈴木の無念を背負い、魂を受け継ぐ。代表選出決定後、鈴木とはメッセージを交換。侍ジャパンへ向けて「日本語レッスンもするよ」と鈴木がサポート役を買って出るなど共闘を楽しみにしていた。「もちろん外野のどのポジションも守れるように準備しないと。勝利のために(打順は)1~9番どこでもかまわない」。キャンプイン時に宣言したように、侍のために戦う準備はできている。

 ≪昨季は35先発 打順は6番か≫正右翼手の鈴木が抜け、カージナルスでは右翼が本職のヌートバーが中堅から右翼へ移り、中堅は近藤が任される見込みだ。これまではDHか左翼での起用が多かったが、昨季は日本ハムで左翼で41先発し、中堅でも35先発だった。宮崎合宿でも無難にこなしていた。打順は鈴木が務めることが濃厚だった3番に吉田が入り、5番には山川が昇格。近藤は6番が有力だ。

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2023年3月1日のニュース