【大谷と一問一答】オープン戦初登板 無失点&最速158キロに「どの球も良かった」WBC「凄く楽しみ」

[ 2023年3月1日 08:10 ]

<アスレチックス・エンゼルス>力投する大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルスの大谷翔平(28)が2月28日(日本時間3月1日)、アリゾナ州メサでのアスレチックスとのオープン戦で初登板し、2回1/3を投げて無安打無失点、2奪三振と好投した。最速98マイル(約158キロ)。以下、試合後の一問一答。

 ――フィル・ネビン監督が昨季、打者を目で圧倒していたと話していた。それが失われるかもしれないと心配していた。
 「自分で圧倒していたかどうかは分からないので、自分の間合いというか、それが変わるのが、みんな同じだと思いますし、今日に関しては間に合ってましたけど、ちょっと急がないといけないみたいな気持ちが多少あったんじゃないかと思うので。そこら辺はもうちょっと時間にも余裕がありますし、慣れてくれば、もっといい感覚でもっと投げられるんじゃないかと思っています」

 ――調子はどうだったか。
 「1つ、全球種をまず投げてみる。打者がどうのこうのではなくて。全球種をまず投げてみるというのをできたので。基本的にどの球も良かったんじゃないかなと思いますし、そこそこ良かったんじゃないかなと思っています」

 ――WBCはピッチクロックのルールは適用されないが、想定して投げるか。
 「そこまで厳密にはやらないですけど、ピッチコムも使えないので。意識したところで、そういう間合いにならないように。気持ち早めるぐらいの感じで十分なんじゃないかなと思います。(日本に)いく前に1回試せたのはすごく大きいことじゃないかなと思うので。シーズンに向けた不安もなくして、まずしっかり日本に行けるというのは気持ち的にはプラスになると思います」

 ――WBCはどれぐらい楽しみか、登板日は通達されているか。
 「どの試合かは決まってないですかね。どのぐらい楽しいかは行ってみないと分からないですけど、出たいなと思っていた大会ではあるので。前回(右足首痛で)出られなかっただけに、凄く楽しみにしています」

 ――最速98マイル(約157・7キロ)が出ていた。予定通りか。
 「初回はあんまりライブBPとは違いますし、気持ちもやっぱり入るマウンドなので、上げすぎないようにというか。いっても95(マイル、約153キロ)ぐらいじゃないかと思っていたので。それはそれで良かったですし、2イニング目に関しては1球ぐらい100マイル(約161キロ)が投げられればいいかなと思っていたんですけど、まぁ98マイルぐらいまで行っていたので、良かったんじゃないかと思います」

 ――ピッチコムを使ってみて。自分からサインを出したか。
 「基本的には自分できょうは出してましたね。この先どうなるか分からないですけど、今日のところは問題なく、スムーズにいったんじゃないかなと思います」

 ――ピッチコムはどこにつけていたか。
 「分からないということは良いことじゃないかなと(笑い)」

 ――トラウトに「自分よりいい選手は日本にいっぱいいる」と話していたそうだが、それは誰のことを指すのか。
 「(日本代表の試合を)見た方が早いんじゃないかなと。是非見てみてください」

 ――藤浪と9年ぶりに投げ合った。
 「直接はやっていないので、今日に関してはどんな球だったかは分からないですし、イニング間もあまり(相手投手の投球を)見ないタイプなので。今日も(ベンチの)裏にいってましたし。実際に試合をやる時はたぶん僕自身も(打席に)立つと思うので、その時は楽しみにしたいなと思います」

 ――どれだけ打席に立ったら十分だと思っているか。ここまでの仕上がり具合は。
 「例年だったら50打席くらい、シーズン開幕まで立つと思うんですけど、ライブBP含めちょっと多めには入ったので、例年通りのペースで来ているんじゃないかなとは思います」

 ――労使交渉長期化で開幕が延期した昨季の経験を考えればアジャストできる。
 「ここ何年かはコロナとかいろいろあって開幕とかまちまちなので。それまでの期間とかもバラバラですし。あんまり、さっき50打席立つと言ったんですけど、50打席立たないといけないみたいなものはないので。別に1打席だろうが、5打席だろうが、要はボールの見え方がいいかどうかが打席では大事なので。そこさえしっかりクリアできていれば打席数っていうのはあまり関係ないかなと思います」

 ――2回に併殺に打ち取った球種。
 「スプリットですね。抜けたスプリット」

 ――球数を抑える狙いがあったか。
 「きょうはあんまり何も考えずに。どちらかというと自分がどういう球を投げているかといところにフォーカスしていましたし。例えば3ー2だからとか、0-2だから何かシーズン中と同じように投げようとかではなくて、どのカウントでも自分が確かめたいと思った球種を打者相手に投げていく。最初の登板いつもそんな感じなので。そういう感じで投げました」

 ――仕上がり具合は。
 「シーズン中と比べたりとかあんまりしないですし。シーズンだからとか今だからとかではなく、今できる100%で。きょうもそのつもりでは投げたので。次の登板もそのつもりで、最初はそんなに長いイニング投げられないと思うので。1イニング1イニング、1人1人大事に投げたいなと思いますね」

 ――アリゾナでやり残したことはないか。
 「今日まで体調良くしっかり今のところ合流できそうなので、それが一つまず、いいところかなと思いますし。ここまで順調に来ているっていうのが自信になるんじゃないかなと思います」

 ――鈴木が代表を離脱。
 「残念がっていましたし、現時点ではシーズンに響かないようにというか、何とかシーズンまでに間に合うようにっていうのは球団と話して。シーズンにあまり響かないように大事にケアしてほしいなと思います」

 ――不安や重圧は。
 「前日とかになってみないとそれは分からないですね。僕も経験したことがないので。経験したことがないことは予測ではあんまり言えないかなと思います」

 ――二刀流でのオープン戦出場がなかった。
 「それはあまり考えてないですね。1個1個集中した方が課題が明確になると思うので。逆に言えば例年通りのペースでいくっていうのがちょうど例年と比較できるので。自分がどういうペースでどういう体調なのか比較しやすいかなと思いますし。良い登板だったんじゃないかなと思います」

 ――約10日後の本番に全力を出さなければならない。
 「段階的な話であんまり初回は飛ばさないといいましたけど、気持ち的な面はオープン戦の1戦目だろうがWBCの1戦目だろうが、決勝だろうが、ワールドシリーズの1戦目だろうが、全部同じつもりでもちろん準備から入るので。全部の登板そのつもりでいっていますし。そうじゃないとなかなか結果っていうのはついてこないかなと思います」

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