アスレチックス・藤浪 2回無失点メジャーデビュー 次回登板のテーマは「欲をかかないこと」

[ 2023年3月1日 09:39 ]

オープン戦   エンゼルスーアスレチックス ( 2023年2月28日    メサ )

<アスレチックス・エンゼルス>力投する藤浪(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 アスレチックス・藤浪晋太郎投手(28)が28日(日本時間3月1日)、オープン戦でメジャー初登板を果たした。2回1安打無失点3奪三振、直球の最速は98マイル(157・7キロ)を計測したが、四球も3つ与えるなど収穫と課題が混在したマウンドとなった。

 抜群の立ち上がりだった。初回、先頭のフレッチャーをスプリットで空振り三振。レンヒーフォには投手強襲の内野安打を許したが、ラムを空振り三振、モニアックを二飛と落ち着いて後続を封じた。しかし2回。初回が別人のように、安定感を欠いた。

 「立ち上がりはすごい落ち着いていけて良かった分、2イニング目ちょっと、もっともっと良くしてやろうという欲が出たので、その辺りを反省してやっていけたら」

 先頭からの3連続四球で無死満塁。それでもホワイトフィールドを外角直球で見逃し三振、次打者・ソトをスプリットで遊ゴロ併殺に仕留めて、何とかピンチをしのいだ。「あそこで押し出しとかしたら、後でうるさいやろうなと思いながら投げていたので、とりあえず抑えられてホッとした」と笑顔で局面を振り返った。

 課題は自らの中で明白だ。2回について「もっともっといいところ投げてやろうとか、いいボール投げてやろうと思ったところが力みにつながった。自分の良くない時のピッチングフォームにつながった」と分析。「ボールの質とかは別に悪くないと思うので、それをいかにコントロールできるかが自分の本当の課題。いいからといって欲を出さないように、欲かかないことだと思います」と表情を引き締めた。

 メジャーでのオープン戦初登板を「初回よかったんですが、2回は力んだので、まあ60点くらいですか。及第点行くか、行かないかくらいでしょうか」と自己採点。シーズンでの「100点満点」を目指し、着実に調整を進めていく。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月1日のニュース