アスレチックス・藤浪晋太郎 課題と収穫のメジャー初マウンド 大谷と9年ぶり投げ合い

[ 2023年3月1日 05:38 ]

オープン戦   アスレチックスーエンゼルス ( 2023年3月1日    メサ )

オープン戦<アスレチックス・エンゼルス>初回、ラムから三振を奪う藤浪(撮影・光山 貴大)
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 アスレチックス・藤浪晋太郎投手(28)が28日(日本時間3月1日)、オープン戦に初登板。2回1安打無失点3奪三振、直球の最速は98マイル(157・7キロ)を計測したが、四球も3つ与えるなど、9年ぶりとなるエンゼルス・大谷翔平投手(28)との投げ合いは課題と収穫の多いマウンドとなった。

 初回は落ち着いたマウンドさばきだった。先頭のフレッチャーをスプリットで空振り三振に仕留めると、続くレンヒーフォには投手強襲の内野安打を許したものの、3番・ラムも空振り三振。4番・モニアックは直球で二飛に打ち取った。走者を出してからも慌てることなく、打者を確実に封じた。

 課題は2回だ。先頭から3連続四球。無死一、二塁から7番・キャベッジに与えた四球はストレートの四球だった。無死満塁からホワイトフィールドを外角直球で見逃し三振。続くソトを遊ゴロ併殺に打ち取ったが、日本でも課題とされていた制球力の不安をメジャーのマウンドでものぞかせた。

 メジャーでの登板に向け、順調に段階を刻んできている。23日(日本時間24日)のライブBP(実戦形式の打撃練習)では打者7人に30球を投げ、安打性の当たりは2本。直球は最速97マイル(約156キロ)を計測した。相手はマイナーの打者ながら直球、カットボール、スプリット、カーブなどを交え、5つの空振りも奪った。

 大谷との対戦は過去3度。2012年3月21日の選抜大会1回戦、プロになってからは14年3月8日のオープン戦、同年7月19日の球宴第2戦で対戦している。メジャーでの対戦が決定後「静かにやりたいのはもちろんですけど、(周囲が)うるさくなるのは間違いないので、仕方ないことかな」と苦笑いしていた右腕。周囲の盛り上がりをよそに投球内容で実力を示してみせた。

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