リーグワン直前中止問題 来場者には経済的補償も検討

[ 2022年5月9日 19:39 ]

リーグワンのマッチボール
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 ラグビーのリーグワンは9日、中止となっていた7日の1部最終節・BR東京(旧リコー)―大阪(旧NTTドコモ)戦について、再試合を行わずにBR東京に勝ち点5(大阪は0)を与えると発表した。これにより1部のレギュラーシーズン最終順位が確定し、BR東京は4勝12敗、勝ち点21の9位で入れ替え戦を回避。勝ち点18で終えていた浦安(旧NTTコム)が10位となり、2部3位の相模原(旧三菱重工相模原)との入れ替え戦に回ることが決まった。

 選手・スタッフに新型コロナウイルス陽性者が出ていた大阪は、NTTグループのチーム再編により来季は3部で再スタートを切る見通し。現体制では2試合連続の中止で、今シーズンの全日程を終えることになった。

 午後6時からオンラインで取材に応じたリーグの東海林一専務理事は、改めて試合開始約2時間半前の中止決定に至ったリーグの判断ミスを認めた上で「深く反省している。運営の改善をしたい」と陳謝した。一方で試合中止の理由は不可抗力ではなく、新型コロナの陽性者が出ていた大阪に帰責性があるとして、BR東京に勝ち点5を与える判断に至ったと説明。今回の決定について、「(大阪には)了解してくださいという通知をした。納得はしていないと思う」と話した。

 当日は中止を知らないまま、遠方からも多数のファンが会場に駆けつけた。ファンへの経済的な補償についても「可能な限り、さまざまな補償はしたい。具体的に何か、絶対にできるかはチーム側と協議したい」と話し、交通費などの補償を検討する方針を示した。

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2022年5月9日のニュース