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【玉ノ井親方 視点】横綱は本来の動きではなかった 若隆景の負け方は嫌なイメージが残る

[ 2022年5月9日 20:06 ]

大相撲夏場所2日目 ( 2022年5月9日    両国国技館 )

玉鷲(右)に攻められる若隆景(撮影・西海 健太郎)
Photo By スポニチ

 照ノ富士は休場明けということもあり、本来の動きではないように見えた。

 まだ相撲勘が戻り切らない2日目。相手が下から押し上げてくる力士だったら嫌だったかもしれないが、高安は組んでくるタイプ。精神的には取りやすかったと思う。左で上手は取れなかったものの、慌てる様子はなかった。それほど圧力は受けないだろうという計算もあったと思う。高安に左を入れられ、もろ差しを許しながらも、右から抱えるような形で小手に振って勝負を決めた。
 横綱といえども休場明けの場所は不安が大きい。ケガが良くなっていたとしても、感覚はすぐには戻らない。簡単にいつも通りの相撲が取れるわけではない。ましてや元々、両膝に不安を抱えている。まだ少し腰高になって、取っているところが気になった。

 ただ、それも番数をこなしていけば変わってくる。立ち合いからまわしを取りにいくのではなく、前に出ながらまわしを狙う方がスムーズに取れるだろうし、相撲内容も安定してくるはずだ。

 若隆景は玉鷲を押し込んでいたが、最後に足がそろって引き落とされた。こういう負け方は嫌なイメージが残る。前はこういう形で負けたから、次はこうしようと余計なことを考え悩む。特に緻密な相撲を取る力士ほど引きずりやすい。私の杞憂(きゆう)に終わればいいのだが。(元大関・栃東)

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