江村 日本勢初、フェンシングW杯女子サーブル個人V!パリへ期待の新星

[ 2022年5月9日 05:30 ]

フェンシング女子サーブルW杯で初優勝した江村(左)と3位の小林(日本フェンシング協会提供)
Photo By 共同

 フェンシングのW杯チュニジア大会は7日、チュニジア・ハマメットで女子サーブル個人が行われ、昨夏の東京五輪代表の江村美咲(23=立飛ホールディングス)が優勝した。同種目での日本勢のW杯優勝は史上初。小林かなえ(24=三重ク)も3位に入り、自身初の表彰台に立った。

 24年パリ五輪に向けてニューヒロインが誕生した。世界ランキング14位の江村が悲願のW杯制覇。18年に銀メダル、20年に銅メダルを獲得している23歳は、日本勢初の快挙に「ずっと目標にしていた金メダルに手が届きうれしいですが、まだ実感が湧きません」と率直な思いを明かした。

 昨春、中大を卒業した江村は立飛ホールディングスと所属契約を結び、フェンシング競技では日本初となるプロ選手として活動。東京五輪では個人は3回戦敗退だったが、団体では過去最高となる5位入賞に貢献した。

 「勝てない相手はいない。目標は優勝」と臨んだ今大会。準決勝で小林との日本人対戦を15―12で制すと、決勝では世界ランク9位のギリシャ選手に15―13で競り勝った。トーナメント初戦では苦戦したが、ジェローム新ヘッドコーチの「その日によって決まる技も変わるし、相手によっても変わる」の言葉を思い出し、攻撃的なフェンシングに修正。「いつもとは違うスタイルの戦い方でも柔軟に受け入れて修正できたことが優勝できたポイント」と振り返った。

 ◇江村 美咲(えむら・みさき)1998年(平10)11月20日生まれ、大分県出身の23歳。東京・大原学園高、中大出、立飛ホールディングス。父・宏二氏はソウル五輪フルーレ日本代表で、08年北京五輪では代表監督を務めた。母・孝枝さんはエペで世界選手権に出場した経験を持つ。1メートル70、60キロ

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2022年5月9日のニュース