スマイルジャパン4強ならず 今大会ワースト7失点 大沢「率直に相手が強かった」

[ 2022年2月13日 05:30 ]

北京五輪第9日 女子アイスホッケー準々決勝   日本1―7フィンランド ( 2022年2月12日 )

フィンランドに敗れたスマイルジャパン(AP)
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 女子で世界ランキング6位の女子日本代表「スマイルジャパン」は準々決勝で同3位のフィンランドに1―7で敗れ、2大会連続の6位で終えた。第1ピリオドにFW志賀紅音(20=トヨタシグナス)がゴールを挙げたが、今大会ワーストとなる7失点。史上初の1次リーグ突破を果たし、次なる目標としてメダル獲得を掲げたが、準決勝には勝ち進めなかった。

 本気でメダルを狙っていたからこそ、スマイルジャパンの選手たちは涙を流した。「勝ちたかったし、このチームでまだまだ試合がしたかった。でも、率直に相手が強かった」。そう話す主将のFW大沢も、人目をはばからず泣いた。初の1次リーグ突破を果たし、4強を懸けたフィンランド戦。世界3位の壁は厚かった。

 開始から5分もたたないうちに2失点。志賀紅のゴールで一度は1点差に迫りながら、その後に突き放されて今季ワーストの計7失点を喫した。「スピードに対応できなかった。こちらにもチャンスはあったけど、そこで確実に決めてくる差もある」と飯塚監督。デンマーク戦で五輪過去最多の6得点をマークしたように、五輪初勝利を挙げた平昌からの4年間で決定力に磨きをかけてきたが、及ばなかった。

 3大会連続での出場となる選手も多く、この五輪を「最後になると思う」と話してきた39歳のFW久保もその一人で、後輩たちに思いを託した。「メダルを目指せるようになってきた。着実に力をつけて、次はメダルを獲れるチームになってほしい」。北京での挑戦が終わり、より高みを目指すスマイルジャパンの戦いがまた始まる。

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