女子団体追い抜き 連覇へ五輪新で予選1位通過 15日準決勝はROC戦

[ 2022年2月13日 05:30 ]

北京冬季五輪第9日・スピードスケート女子団体追い抜き1回戦 ( 2022年2月12日    国家スピ ードスケート館 )

女子団体追い抜き1回戦 滑走する(右から)高木菜那、高木美帆、佐藤綾乃
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 世界一美しいと称される隊列“1ライン”は健在だった。4年前の金メダルタイムでもある五輪記録を0秒28更新。大型スクリーンで結果を確認すると、高木姉妹、佐藤がそろって手を叩いた。メンバーは引退した菊池彩花に代わり押切が入ったが、主力3人は同じ。エースの高木美は「予選を1位で通過できたことをうれしく思う」と手応えを口にした。

 3人で隊列を組みリンクを6周し、タイムを争う。空気抵抗が大きい先頭を誰が滑るかが鍵。先頭交代は体力消耗を抑えられる一方、隊列が崩れて減速する。今季W杯では交代回数を減らす戦術を試したが、結果は2位、8位、2位。第2戦で高木菜が転倒するなど適応に苦しんだ。この日は先頭を3度変更し、美帆1.75周→佐藤1周、菜那1.5周、美帆1.75周の順で担当。4年前と同じ分担に戻し、高木菜は「一番自信を持っている作戦にした」と説明した。

 準決勝、決勝は15日。1回戦の首位突破により、準決勝の相手は4位通過のROCに決まった。メダルを争うカナダとオランダは直接対決で、日本は決勝に向け、体力温存が可能な組み合わせ。0秒36差で2位通過のカナダに比べて終盤のタイムが落ちるなど課題もあるが、連覇を視界にとらえた。

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