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森重航の父が語る大家族の絆 酪農家8人きょうだい末っ子がこれでヒーローになれるかも

[ 2022年2月13日 05:30 ]

北京冬季五輪第9日 スピードスケート男子500メートル ( 2022年2月12日    国家スピードスケート館 )

中学時代に全国大会を制した森重(中央)。左は父・誠さん、右は19年に他界した母・俊恵さん

 銅メダルを獲得した森重は北海道東部の別海町で酪農家の六男として生まれた8人きょうだいの末っ子。幼少時代から大自然の中を走り回って育った。父・誠さん(68)が人生の岐路となった高校進学時の秘話や、19年に他界した母・俊恵さん(享年57)との絆などを語った。

 人生は本当に何が起きるか分からない。去年(10月)の全日本距離別選手権で優勝した時は“うそでしょ”と驚いたけど、今回も“まさか”ですね。

 中学3年時、航は学費を免除される推薦で白樺学園高に進学が内定していました。正式決定まで公にしないように言われていたんだけど、航は友達に話してしまい、それが学校側に漏れて、内定は取り消し。推薦が来た翌日に進学に備えてスマホを買ったんだけど、うれしくていろいろな友達に電話して、つい推薦の話をしたみたい。破談になったのが中学3年の11月。山形中央高が興味を示してくれたので、12月初旬に2人で1泊2日で山形に行きました。練習に参加し、その流れで進学が決まったけど、あの時スマホを持たせなかったら人生どうなっていたんでしょうね。

 航は8人きょうだいの末っ子。兄が5人、姉が2人います。うちは酪農で乳牛250頭ぐらい飼ってるんだけど、5歳ぐらいから除糞(じょふん)や餌やりを手伝ってくれました。兄はラグビーや陸上、姉はバレーで皆、全国大会や全道大会に出ています。小さい頃から自然の中で走り回っていたのがよかったのかな。

 妻は19年7月にがんで亡くなりました。パン作りが趣味で、小、中時代の大会ではメロンパンやクロワッサンをチームの皆に振る舞っていましたね。がんが最初に見つかったのは7年以上前。航が中学の頃は体調が良くない日も多かったけど、道外の大会にも応援に行っていました。航と妻はよくケンカしていたけど、ケンカするほど仲がいいという感じでしたね。

 航は21歳にして14人のおいめいがいます。スピードスケートはテレビ中継がほとんどないので、航が日本代表で活躍しても、おいめいはピンと来ていなかった。でも五輪の注目度は段違いなので、これでヒーローになれるかもしれませんね。

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