まさか…前回覇者の小平奈緒 女子500メートルでメダル逃す 無念の17位「頭の中が真っ白に」

[ 2022年2月13日 23:29 ]

北京五輪第10日 スピードスケート女子500メートル ( 2022年2月13日    国家スピードスケート館 )

<北京五輪 スピードスケート>女子500メートル決勝、レースを終えた小平奈緒(撮影・小海途 良幹)
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 スピードスケートの小平奈緒(35=相沢病院)が、13日の女子500メートルでメダルを逃した。前回18年の平昌五輪で同種目を制した小平は、連覇ならば日本女子としては冬季五輪初、さらにスピードスケートの日本選手としても初という快挙だったが、表彰台も逃す波乱となった。

 第13組でアウトスタートの小平は、昨季世界選手権覇者のアンゲリナ・ゴリコワ(ROC)と同走。順調なスタートを見せたが、その後はなかなかスピードに乗れず、38秒09で終了。結局、17位で終え、世界の頂上決戦には及ばなかった。

 レース後には「最初の一歩目で左足がちょっと引っかかってしまって、その後立て直せなくて。全く、自分のスケートがどんどん離れていく感覚で、自分のやりたい表現ができなかった。足がとられてしまった瞬間に、頭の中が真っ白になってしまった」と語った。そして「ここまでタイムが落ちるとは思ってなかったので、正直、どう振り返っていいか分からないけど、圧倒的な力があれば戦えていたのかなと思うけど…やっぱりもう、つまずくっていうことは、その時点で体が対応してなかったことだと思う。氷ではなくて、自分の体がそこになかったっていう、ただそれだけ」と言い訳をせず、結果を受け入れていた。

 向かうところ敵なしだった4年前と違い、今回は苦しみぬいた。昨季は股関節の違和感から不振に陥った。国内で5年ぶりに敗戦を経験するなど、限界説までささやかれた。だが、体の土台づくりから見直して復調し、今季ワールドカップ(W杯)では表彰台に6度も上がるなど自信を取り戻していただけに、残念な結果となった。

 17日の女子1000メートルで雪辱を期すことになる。

 ◇小平 奈緒(こだいら・なお)3度目の五輪だった18年平昌大会500メートル金、1000メートル銀メダル。団体追い抜きで10年バンクーバー大会銀メダル。500メートルの日本記録保持者。信州大出、相沢病院。35歳。長野県出身。

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