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ジョコビッチ全豪OP出場できず 強制送還に「協力する」 オーストラリア連邦裁判所が政府の決定を支持

[ 2022年1月16日 16:02 ]

男子テニス世界ランキング1位のジョコビッチ(AP)
Photo By AP

 オーストラリアの連邦裁判所は16日、新型コロナウイルスワクチン未接種のため同国政府に査証(ビザ)を再び取り消された男子テニス世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)について審理を開き、政府の決定を支持するとの判断を下した。ジョコビッチは17日に1回戦が予定されていた全豪オープン(メルボルン)に出場できず、強制送還される見込み。同大会の連覇は3でストップし、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)と並ぶ4大大会男子歴代最多優勝(20)の更新はお預けとなる。

 ジョコビッチは声明を発表し「裁判所の判決に非常に失望している。つまり、オーストラリアに滞在して全豪オープンに参加することはできない」とコメント。一方で、「私は裁判所の判決を尊重し、国外への出国に関して関係当局に協力する」と判決に従う姿勢を示した。

 強制送還差し止めとビザ取り消し撤回を申し立てたジョコビッチはこの日、リモート形式で審理に出席するために再収容されていた隔離ホテルから弁護士事務所へ移動。審理は午前9時半(日本時間同7時半)から昼食休憩を挟み午後2時半(同0時半)過ぎまで行われた。ビザ取り消しの判断を下したアレックス・ホーク移民相が「他人を感染させるリスクがわずかだとしても、彼の存在は反ワクチン感情を助長する恐れがある」と主張していることに対し、ジョコビッチのニック・ウッド弁護士は判断時に主張を証明するものが提示されなかったと反論。政府側のスティーブン・ロイド弁護士は「彼が接種反対の立場であることは広く認識されており、人々への影響力も大きい」と述べていた。

 ◇ジョコビッチの入国を巡る経緯◇

 ▽4日 ジョコビッチが全豪オープン出場を明言。参加選手に義務づけられた新型コロナウイルスワクチン接種の免除が認められたとした。

 ▽5日 深夜にメルボルン入りもオーストラリア入国を拒否される。ワクチン接種免除に必要な証明を示せなかったとしてビザは取り消し。

 ▽6日 ドアの外で警官2人が常時監視するメルボルンの隔離ホテルへ移送。弁護士は地元裁判所に異議申し立て。

 ▽8日 昨年12月16日に陽性反応を示したことがワクチンを接種できない理由と弁護側が主張。一方で、陽性判明後もイベント出席などの事実が次々と判明。

 ▽10日 深夜の長時間事情聴取などビザ取り消し手続きに不備があったとして裁判所が入国を認める判断を示し、収容施設から即時解放するよう指示。ジョコビッチは練習再開。

 ▽12日 年末にスペインへ渡りながら、入国書類に事実と異なる記載をしたことが判明。ジョコビッチは代理人のミスと釈明。

 ▽14日 オーストラリアのホーク移民相が再度のビザ取り消しを決定。「滞在が公共の利益を害する恐れがある」と説明。弁護士は裁判所に決定取り消しを申し立て。

 ▽15日 ジョコビッチが隔離ホテルに収容される

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