【玉ノ井親方 視点】連勝ストップの阿炎 足出なかったが状態悪くない

[ 2022年1月16日 05:30 ]

大相撲初場所7日目 ( 2022年1月15日    両国国技館 )

阿武咲(左)に突き落としで敗れる阿炎(撮影・佐久間 琴子)
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 初日から勝ちっ放しだった阿炎の連勝が6で止まった。阿武咲戦は足が前に出なかったのが敗因だ。

 身長1メートル77の阿武咲に対し、阿炎は1メートル88。今場所は低い姿勢で、下から上へ押し上げるような突っ張りで相手を押し込んでいたが、11センチ低い阿武咲には突っ張りが上から下になってしまった。なかなか押し込めずに気持ちが空回りして足がついていかず、左にいなされて突き落とされる形になった。ただし、前に出る相撲は取れていた。相手にうまく回り込まれただけで、尾を引くような内容ではない。

 一方、今場所の阿武咲は立ち合いで当たってからの出足が良い。おっつけながら前に出る圧力もある。豊昇龍戦のように組んでも取れる器用さも備えている。まだ、横綱をはじめ、上位との対戦も残っており楽しみな存在だ。(元大関・栃東)

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2022年1月16日のニュース