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史上初の3代目力士対決 琴ノ若が王鵬に勝利!祖父はともに名横綱・大鵬と琴桜

[ 2022年1月16日 05:30 ]

大相撲初場所7日目 ( 2022年1月15日    両国国技館 )

肩透かしで王鵬(手前)を下す琴ノ若(撮影・久冨木 修)
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 史上初となる横綱の孫同士、父も含めて3代目力士の対戦は、第53代横綱・琴桜を祖父に持つ琴ノ若が第48代横綱・大鵬の孫、王鵬を肩透かしで破った。幕内は全勝だった阿炎に土がつき、好調な玉鷲を下した関脇・御嶽海が7戦全勝で単独首位。前日連勝が23で止まった横綱・照ノ富士は遠藤を寄り切り1敗を守った。全勝の御嶽海を追う1敗は照ノ富士と阿炎、2敗で玉鷲ら平幕5人が続く。

 先輩の意地にかけて、負けるわけにはいかなかった。立ち合いの当たりで埼玉栄高の2年後輩にあたる王鵬に圧力をかけた琴ノ若は、左に回り込みながら、肩透かしで揺さぶる。右の差し手を抜かれた王鵬はあっさりと前のめりに手をついた。琴ノ若は「今場所一番の攻め」と答え、「しっかり踏み込んで、その後も流れ良く自分から動けた」と満足そうにうなずいた。

 将来を嘱望される3代目同士。生い立ちには共通点が多い。ともに横綱だった祖父は昭和。最高位が関脇で「若貴時代」に活躍した父は平成。各時代の土俵を沸かせた名力士だった。そして令和。その遺伝子を受け継ぐ若手成長株が、幕内の土俵で初対決を迎えた。日本相撲協会に明確な記録はないが、相撲博物館の担当者は「横綱の孫同士が対戦するのは初でしょう」との見解を示した。1965年春場所初日、大鵬―琴桜の初対戦から57年。史上初の歴史的な一番に琴ノ若は「そういう形で言われると思っていて、深くは考えていません」と冷静だったが、祖父同士の取組については「(NHKの中継などで)先代の特集だったり、振り返る映像を見ました」と明かした。

 敗れた王鵬は終始悔しさをのぞかせ「(対戦を)楽しみにしていたが、今は自分のことで精いっぱい」とポツリ。周囲の期待が高まっていることを自覚しているのか「まず自分がしっかり頑張っていこうと思います」と必死に切り替えた。令和の「名勝負数え唄」。その幕は開いた。八角理事長(元横綱・北勝海)は「もっと内容で話題になるようになってもらいたい」と父、祖父が躍動した土俵での奮起を促していた。

 ≪65年春場所で両家初対決≫最後は横綱同士だった琴桜と大鵬は65年春場所の初対決から26回対戦し、大鵬の22勝4敗。琴桜は最初の対戦から18連敗。その後は4勝4敗で、大鵬最後の優勝となった71年初場所では唯一の土をつけている。貴闘力と先代・琴ノ若は40回対戦して20勝20敗。最後の対戦となった01年春場所3日目は8分28秒の水入りの熱戦の末、琴ノ若が勝利。貴闘力が流血する激しい相撲だった。父子ともに大関だった2代目・増位山(先々代・三保ケ関親方)は曽祖父が大阪相撲の玉ノ森大吉にあたる。玉ノ森の3人の息子はいずれも関取に昇進。次男・秀ノ海の次女、松下みよさんが初代・増位山と結婚し、親子4代で力士となる相撲ファミリーだった。

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