未来の松山、笹生を育てる〝ハイブリッド〟なレッスン

[ 2021年6月18日 05:30 ]

ハルスポーツプロダクションを率いるハル常住氏
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 相対性スイング理論で、幅広いゴルファーを指導してきたハル常住氏(65)の「ハルスポーツプロダクション」が、ジュニアゴルファーの育成に本格的に乗り出す。東京・秋葉原の練習場を拠点に今月下旬から新スタイルのレッスンシステムをスタート。それに合わせて無料指導する〝特待生〟も募集する。松山英樹のマスターズ制覇や笹生優花の全米女子オープン優勝でゴルフへの関心が高まる中、次代を担う人材のさらなる底上げを目指す。

 ハル氏が率いるハルスポーツプロダクションは、東京・秋葉原にある「アクティブAKIBAゴルフガーデン」で、毎週火曜日と日曜日にゴルフスクールを運営している。

 主に指導に当たっているのは、日本プロゴルフ協会(PGA)の指導者ライセンスを持つ長男・治臣氏(39)と次男・真生氏(36)。2人はPGAのレッスンプログラムと、相対性スイング理論をミックスした〝ハイブリッド〟な技術指導を行っており、弾道測定器の「トラックマン」を使いながら科学的なアプローチで分かりやすくレッスン。さらに、ハル氏が考案した健康増進プログラムの「ハルメソッド」も活用し、受講生のスキルアップと体力向上を手助けしている。

 現在は一般の男女が中心だが、このほど遠隔地でもレッスンを受けられるムービーレッスンシステムを導入。そのタイミングに合わせて、初めてジュニア世代の指導にも本格的に乗り出すことになった。その目玉が小学生以下を対象にした〝特待生制度〟だ。ゴルフ経験の有無を問わず、やる気のある子供を募集しゴルフ界を支えていく人材を育てるのが目標だ。

 真生氏は「基本的に費用はかかりません。さまざまな家庭の事情でゴルフができないお子さんにもぜひ応募してもらい、ゴルフを学んでほしい。〝あそこに通って人間的にも成長した〟と思ってもらえるようなところにしたいと考えています」と話す。

 今回募集するのは、小学生以下の男女計4人。応募が定員を超えた場合はセレクションを行う。合格者は月8回の対面レッスンと複数回のムービーレッスンが受けられる。将来的には生徒が望めば、可能な限り練習場で打ち込みができる環境も整えたい考えだ。

 また、技術以外の指導にも力を注ぐ。育成プログラムでは語学レッスンも導入。ハル氏は海外の人脈も豊富で、治臣氏とともにインターナショナル会員制クラブの東京アメリカンクラブの会員でもある。そうした人のつながりを通して、生徒に国際性を身に付けさせ、海外で活躍できるように後押しする。

 近年は尾崎将司や中嶋常幸らゴルフ界のレジェンドが積極的に後進の指導に取り組み、その門下から原英莉花や笹生ら多くのトップ選手が育っている。今回のハルスポーツの新機軸もそうした流れの一つ。治臣氏と真生氏は「ゴルフ界で仕事をしてきたハルスポーツの恩返しの意味もあります」と説明する。

 かつて、ハルスポーツは丸山茂樹らのマネジメントを手掛け、米ツアー挑戦をサポートした実績を持つ。そのハルスポーツが育成する子供たちの中から、どんな選手が羽ばたいていくのか楽しみだ。


 ○…ムービーレッスンは、人気施設の予約サイトを展開するEPARK社傘下のAPPY社が開発したシステムを利用。動画を使った双方向のレッスンを受けられる上に、チャットルームにそのコンテンツをすべて保存できるのが特色だ。同システムはプロ野球のロッテなども採用。費用は社会人がレッスン料など含め1カ月2万5000円。中学~大学生が2万円。小学生以下は8000円となっている。

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