桐生祥秀 納得の追い風参考10秒01で決勝を棄権 「ちょっとホッとした」

[ 2021年6月6日 13:26 ]

陸上・布勢スプリント   男子100メートル予選 ( 2021年6月6日    鳥取市・ヤマタスポーツパーク陸上競技場 )

<陸上・布勢スプリント男子100メートル予選>3組で1着でゴールした桐生祥秀(右から2人目)
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 男子100メートル予選に出た桐生祥秀(25=日本生命)は、追い風2・6メートルの参考記録ながら10秒01をマークして3組1着だった。テーマにしていた中盤から後半にかけて加速し、2位以下を大きく引き離した。

 レース後は、報道陣に向かって「これで終わります」と決勝を欠場することを自ら告げた。2週間前に右アキレス腱を痛め、練習を制限してこのレースに向かっていた。自ら予選1本のみと決めて今大会に入った。そのため、普段は決勝で着用する“勝負服”の赤のユニホームを着て予選を走った。

 「ちょっとホッとしました。いいレースがなかったので。これが初戦のつもりだった。初戦としては、追い風参考だが良かったと思う」

 前走の五輪テスト大会は、予選でフライング失格し、1本も走れなかった。今季100メートル初戦の織田記念国際も、左膝裏違和感の影響で調整に順調さを欠き、10秒30にとどまっていた。納得の1本を終え、24日開幕の日本選手権に向かう。3位以内で五輪代表になるが「優勝して権利を取りたい」と充実の表情だった。

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2021年6月6日のニュース