サントリー塩田達也「感慨深い」 “有終”リーグVで現役引退、5日から教員として再スタート

[ 2021年4月4日 20:59 ]

Vリーグ男子1部プレーオフ決勝   サントリー3―0パナソニック ( 2021年4月4日    千葉・船橋アリーナ )

<サントリー・パナソニック>優勝し、喜びを爆発させるサントリー(撮影・滝本雄大)
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 今季限りで現役を引退するサントリーのミドルブロッカー・塩田達也(31)は有終の美でコートを去った。試合では先発出場し6得点を挙げ、サーブレシーブでは2本中2本が成功。チームを14季ぶり8度目の頂点に導き「9年間在籍したけどリーグ優勝ができていなかった。最後の最後で優勝して終わることができたのはうれしい」と喜びをかみ締めた。

 あす5日からは教員として新たな生活が始まる。試合後には優勝の余韻に浸る間もなく新幹線で大阪へ移動。「これ(優勝)で終わりというのは感慨深い。最初から今シーズンが最後って決めていたので、ケガをせずに最後まで走り抜けようって思った」と打ち明け、現役生活を「いろんなことがあったが、周りの方に支えられた。感謝の思いでいっぱい」と振り返った。

 山村宏太監督(40)は「優勝して、その日のうちにチームを離れるという人はなかなかいない。コート外で引退していく選手が多い中で優勝の瞬間をもって引退というのは彼がつかんだ栄光」と称賛。試合後には塩田が「俺がいなくなったからって弱くなるなよ」とチームへ伝えたという。指揮官は「塩田らしい言葉」と笑みを浮かべ、「貢献に感謝している」と語った。頂点に立った次の日からスタートする新生活。塩田は「諦めずに最後までボールを追っかけることを伝えていきたい」と気持ちを新たにした。

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2021年4月4日のニュース