古賀稔彦さん次男・玄暉が悲願の初優勝で父子制覇「覚悟は今まで以上」 柔道全日本選抜体重別選手権

[ 2021年4月4日 13:36 ]

柔道全日本選抜体重別選手権最終日 ( 2021年4月4日    福岡国際センター )

全日本選抜体重別選手権で初優勝を果たした古賀玄暉
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 男子の全7階級が争われ、先月24日に53歳の若さで死去した92年バルセロナ五輪男子71キロ級金メダリストの古賀稔彦さんの次男、60キロ級の玄暉(22=旭化成)が、決勝で竪山将(パーク24)を延長戦の末に合わせ技一本で破り初優勝。天国の父に吉報を届けるとともに、87~92年に71キロ級、95年に78キロ級を制した稔彦さんとの父子優勝を果たした。

 18年世界ジュニア選手権覇者の古賀は、父と同じ日体大を先月卒業し、4月に実業団強豪の旭化成入り。3月は父の看病と稽古を同時並行でこなしながら、今大会に向けては「全ての力を出して、思い切った柔道をする」と誓っていた。1回戦は福田大悟(鹿屋体大)に送り襟絞めで一本勝ち。準決勝では青木大(パーク24)に大内刈りで一本勝ちした。

 悲しみを胸にしまい込んでオール一本勝ちを果たした古賀は、「何としても優勝したいという気持ちで戦った。うれしい」と話して涙。父の生前は、試合の合間に必ず電話で連絡をもらっていたそうで、「それがないのは寂しかったが、覚悟は今まで以上に強くなっていたので、最後まで勝ちきることができた」と語った。

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2021年4月4日のニュース